1:2016/11/30(水) 18:05:54.26 ID:
「決勝戦らしい試合」という言葉がある。

タイトルがかかった決勝戦になると、両チームとも勝負にこだわるので、どうしても慎重な戦いになってしまう。強豪同士の試合にも関わらず、膠着状態が続く。そんな意味の言葉である(だから、「準々決勝や準決勝の方が試合としては面白い」とも言える)。

2016年のJリーグ王者を決めるチャンピオンシップの第1戦。浦和レッズが鹿島アントラーズを1-0で破った試合は、まさにそんな「決勝戦らしい試合」だった。

さらに「ファーストレグらしい試合」とも言える。

UEFAチャンピンズリーグのラウンド16は、グループステージを勝ち抜いた強豪同士のホーム&アウェーの戦いとなる。グループステージ1位通過のチーム対2位通過のチーム。そして、1位通過の格上チームはセカンドレグをホームで戦う。

今年のJリーグのチャンピオンシップも、年間勝点1位の浦和がセカンドレグをホームで戦うことになる。ほんのちょっとのアドバンテージである。そして、チャンピオンズリーグのノックアウト・ステージと同じようにアウェーゴール・ルールも適用される。

さて、そのホーム&アウェーのファーストレグ。格上のチームはアウェーでは勝点1を確保してホームのセカンドレグに勝負を賭けようとする。一方の格下側の立場に立ってみれば、もちろんホームで先勝しておきたい気持ちも強いが、同時に「アウェーゴールを与えないように」という思いも強くなる。

結果として、ファーストレグは両チームとも慎重に戦うことになり、動きのないゲームになってしまうことが多いのだ。ゲームが動くのは、どちらかが点を取ってから。あるいは、それでもゲームは動かずにセカンドレグを待つことさえある。

Jリーグ・チャンピオンシップの第1戦。鹿島ホームのゲームは、まさにそんな「ファーストレグらしい」試合となった。

ホームの鹿島は、もともと守備の強さが身上だ。準決勝の川崎フロンターレ戦でも押し込まれる時間が長かったが、後半開始早々の1点を守り切って勝ち上がってきた。

だが、ペトロヴィッチ監督の浦和は常々「攻撃的」を標榜してきたチームだったはずだ。しかし、それでも浦和は鹿島との第1戦、浦和も慎重な試合運びに撤した。

浦和はワントップ、ツーシャドーに加えて、両ウイングバックも前線に張り出して人数をかけて攻めるチームだ。さらに、ボランチの阿部勇樹が最終ラインをカバーしながら、DFの森脇良太や槙野智章も攻撃に加わるのが本来のやり方だ。

だが、鹿島との決戦。浦和のスリーバックは守りに徹した。森脇がボールを持って攻め込んだ場面は1、2度あったが、槙野は1回も攻め上がらず、鹿島の得点源の金崎夢生を徹底マークした。ストッパーの攻め上がりを封印したため、阿部や柏木陽介が最終ラインに下がることもなく、本来のフォーメーションを崩さずに戦った。

まさに、膠着状態だった。

昨年のチャンピオンシップは、浦和とガンバ大阪の準決勝も、サンフレッチェ広島とG大阪の決勝も攻め合いが多く、エキサイティングな試合だったが、今年は少なくともファーストレグは膠着状態が続く試合だったのだ。唯一の得点も、ビッグチャンスとも言えない場面で鹿島の西大伍が浦和の興梠慎三を後ろから倒すという、無用のファウルによるPKでのもの。終盤になって1点ビハインドの鹿島が負傷明けの柴崎岳を投入して分厚い攻めを見せた辺りが唯一の見せ場だった。

試合としては、面白いものではなかったかもしれない。

試合後にペトロヴィッチ監督が語ったように、浦和にとってはリーグのレギュラーシーズンの最終節から26日、天皇杯の川崎戦から数えても17日ぶりの試合であり、試合勘や緊張感を維持するのが難しい状態だった。鹿島は、逆に川崎との激闘による疲労があったかもしれない。両チームのコンディションに差がある、ともに難しい状況でのゲームだったことも、試合が膠着した要因だったかもしれない。

だが、同時に僕は日本サッカーの成熟ぶりを見た思いもした。

かつて、日本のチームは決勝戦というとイケイケのサッカーしかできなかった時代もある。あるいは、アウェーゴール・ルールが適用される試合になると、変な意識で動きが硬くなってしまう場面も何度も見てきた。
2:2016/11/30(水) 18:06:07.07 ID:
だが、数々の修羅場を経験してきた鹿島や浦和の選手たちは、勝負にこだわりながら、冷静に「決勝戦らしい」あるいは「ファーストレグらしい」試合を実行して見せたのだ。それは、それで評価していいのではないだろうか。

ただし、ヨーロッパのチャンピオンズリーグの場合は、膠着したファーストレグの後、セカンドレグでは必ずのようにハイレベルのバトルを繰り広げるのだ。

浦和がホームの第2戦で、鹿島は最低でも2ゴールを決めない限り、優勝はない(鹿島が1対0で勝利した場合は年間勝点上位の浦和の優勝が決まる)。鹿島は攻めるしかない。浦和も応戦して激しい攻め合いとなることを期待したい。せっかくの地上波での生放送のあるチャンピオンシップなのだ。エキサイティングな試合を展開してこそ、コアではないライト層のファンにもアピールできる。

もっとも、浦和は失点を1点以下に抑えれば優勝が決まる状況だけに、第1戦ほどではないにしても慎重に戦うことは間違いない。それを崩して2点を奪うことは鹿島にとって容易なミッションではないかもしれない。だが、負傷明けで投入された柴崎の状態も良さそうだし、金崎も力強いプレーを見せていた。そして、経験豊富なベテラン小笠原満男の存在感もあったのだ。

鹿島にとって、2ゴールを奪うのは決して不可能なことではない。

また、第1戦の鹿島はCKから何度も決定機を作っていた。セットプレーによる得点の可能性は大きいだろう。逆に言えば、浦和が中3日でCKの場面での守備をどこまで改善できるかが勝負の鍵と握るのかもしれない。

http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016113014012602_4.html
3:2016/11/30(水) 18:07:12.46 ID:
誰だよ
4:2016/11/30(水) 18:11:46.71 ID:
頂上決戦の決勝点がPKだとなんだかなあ
5:2016/11/30(水) 18:12:49.57 ID:
ゴール前まで持っていってシュートはヘディングばっかりとか何なの
6:2016/11/30(水) 18:14:49.07 ID:
去年のほうが面白かったな
8:2016/11/30(水) 18:20:12.20 ID:
死海なみの塩分濃度
10:2016/11/30(水) 18:36:07.57 ID:
Jスポーツというサイト「あの試合をほめる記事を書け」
後藤健生という人「はい…」