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フットサル日本代表は4月24日(日)、愛知県刈谷市で開催された国際親善大会でフットサルウズベキスタン代表と対戦しました。日本は22日(金)の大会初戦でフットサルベトナム代表に7-0で勝利。ウズベキスタンが23日(土)の試合でベトナムと2-2で引き分けたため、日本は最終戦となるウズベキスタン戦で引き分け以上の結果を残せば優勝が決まる状況でした。

 

ベトナム戦では早い時間帯にゴールを重ねていった日本でしたが、大柄な選手をそろえるウズベキスタンの守備は堅く、なかなかチャンスをつくれません。逆に2月のAFCフットサル選手権で決勝に進み、9月に開催されるFIFAフットサルワールドカップの出場権を獲得しているウズベキスタンに攻め込まれる場面もありましたが、初めて国際Aマッチで先発出場したGKピレス・イゴール選手(ペスカドーラ町田)がゴールを守ります。また、正確なスローからチャンスを広げるなど、イゴール選手は攻撃面でも存在感を放ちました。

こう着した状態の中、日本は13分に先制を許し、そのまま前半を終えます。後半に入って24分には芝野創太選手(バサジィ大分)の2試合連続ゴールで同点に追いつきますが、28分にはFKからのトリックプレーで再びリードされる苦しい展開が続きます。

それでも、ここから日本は意地を見せます。32分に前純内マティアスエルナン選手(名古屋オーシャンズ)が直接FKを叩き込み、再び同点とします。さらに2分後にはCKから小曽戸允哉選手(シュライカー大阪)がミドルシュートを突き刺して3-2とリードを奪いました。

このまま勝ち切りたい日本でしたが、ウズベキスタンはFPアルツル・ユヌソフ選手をGKにして5人全員で攻めるパワープレーを仕掛けてきます。わずかな準備期間しかなかった日本は、この攻撃に対応できませんでした。37分に中央を割られてジャフロン・アノロフ選手に同点ゴールを決められてしまいます。

ウズベキスタンは同点とした後もパワープレーを続行、勝利を狙います。日本も西谷良介選手(フウガドールすみだ)や仁部屋和弘選手(バサジィ大分)が無人となったウズベキスタンのゴールを狙う場面もありましたが、どちらも勝ち越し点は挙げられずに、3-3で試合は終了。この結果、日本は1勝1分で大会制覇を成し遂げました。

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監督・選手コメント

木暮賢一郎 監督
試合に勝つことはできませんでしたが、2試合を通じて日本代表の誇り、熱い思いをピッチで表現しようと選手たちに伝えてきました。逆に言うと、それしか伝えることはできないと思っていました。最後、ウズベキスタンに勝つことができればよかったのですが、日本代表の誇りや熱い思いが少しでも観客やファンの皆さま、フットサルの関係者に伝わっていたらうれしく思います。

P #13 芝野創太 選手(バサジィ大分)
2連勝して終わりたかったので、勝てなかったことは悔しいです。相手のGKがうまくて、(シュートのタイミングを)外さないと入らないという印象でした。2試合連続でゴールを挙げるという結果を出せたことには満足しています。ただ、相手にボールを奪われることも多かったので、より質を高めていかないといけないと感じました。再び代表に選ばれるためにも、ピヴォとしてフィジカルを磨きます。ボールキープや無理矢理にでもシュートまで持っていくパワーが、自分にはまだ足りないと思います。

 

FP #9 加藤未渚実 選手(シュライカー大阪)
地元の愛知で、日本代表として2試合プレーできてよかったです。自分の仕事は、オフェンスの部分で左右のサイドから仕掛けることだとはっきりしていたので、迷いなくプレーできました。また、マンツーマンの守備も、考えることがそれほど複雑ではなく、とてもやりやすかったです。木暮監督も僕のプレースタイルを分かっており、起用法を気遣ってくれました。チャンスをいただき、試合に出てアジアの中でも戦える自信がつきました。今後は結果を残すことを意識してFリーグで戦っていきたいです。

 

FP #12 前純内マティアスエルナン 選手(名古屋オーシャンズ)
なかなか試合に出られませんでしたが、良いシュートを決めることができました。あのFKの場面が後半、初めての出場機会でした。チームとしてなかなかチャンスをつくれていなかったので、決められてよかったです。ピッチに入ったときは、スタートから試合に出ている気持ちでシュートを蹴りました。自分が決めた1点があるから引き分けることができたという満足感もありますが、あまり試合に出場できなかった悔しさの方が強いです。この悔しさを晴らせるようにFリーグで成長したいと思います。

 

FP #6 小曽戸允哉 選手(シュライカー大阪)
FIFAフットサルワールドカップの出場権を逃した後の、難しいタイミングでの大会でした。監督も含め、選手も日本代表としての誇りを見せようと一つになって戦えたことは、見てくれたお客さまにも伝わったと思います。ベトナム戦に勝利して、今日も引き分けることができて、短い準備にもかかわらず、それなりの結果を出せたことについては良かったと思います。ただ、本当の借りは4年後のワールドカップに出場することでしか返せないと思うので、プレーを続ける以上、常に日本代表入りを目指します。

 

GK #2 ピレス・イゴール 選手(ペスカドーラ町田)
この2試合、フットサル日本代表の一員としてプレーすることができて、とてもうれしかったです。同時に、初めて先発出場した試合で3失点を喫したことは非常に悔しいですし、勝ちたかったです。日の丸が胸に付いているユニフォームを着るときは、そのプライドを持って、100%の力を出します。それができる選手たちが集まったチームだと思いますし、皆さまにはフットサル日本代表を信じてほしいと思います。私も4年後のワールドカップ出場を目指しますし、絶対に出場権を得ます。これからも応援してください。

 

 

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