★渡邉がリーグ記録の11戦連続ゴール!! 府中が3度のビハインドを追いついて町田とのダービーマッチは痛み分け《町田vs府中》

▽15日に町田市立総合体育館でDUARIG Fリーグ2017/2018第21節、ペスカドーラ町田vs府中アスレティックFCの“東京ダービー”が行われ、3-3のドローに終わった。

▽前節の北海道戦に勝利し13試合無敗の3連勝と勢いに乗る町田と、大分と打ち合いの末、3試合ぶりの白星を手にした府中の今季2度目のダービーマッチとなった。なお、8月6日に町田で行わた6クラブ共同開催での1戦は、8-2と町田が大勝している。

▽試合は森岡と皆本、室田とマルキーニョが各地で激しくぶつかり合いを見せるなどダービーマッチらしい入りとなった。しかし徐々に町田がポゼッションを高めて攻め込んでいくと、3分には右サイドでボールを持った森岡の展開から中央の滝田が狙う。6分には自身で獲得したFKを森岡が直接狙うなど、町田が府中ゴールに迫る。

▽守勢の府中も11分には左キックインから渡邉が得意のボレーシュートを放てば、12分にはドリブルで切り込んだ柴田が左サイドからシュートを放つ。しかしこのチャンスを決めきれずにいると、迎えた12分に試合が動く。

▽12分、府中の攻撃を凌いだ町田はカウンターから、室田がシュートを放つがGKクロモトが好セーブに遭う。しかし直後のCKから今度は室田がしっかりと押し込んで町田が先制した。

▽ハーフタイムにかけてはお互いにゴール前でチャンスを作り出したが決めきれず。前半は町田の1点リードで終えた。

▽後半はリードを許す府中がギアを上げて攻め込むと、22分にはカウンターから皆本の折り返しを渡邉が押し込み同点に。渡邉は2015シーズンにバルドラール浦安の星翔太が記録した10試合連続ゴールを更新し、11試合連続ゴールを達成した。

▽その後も府中がチャンスを作る。23分には再び渡邉が強烈なシュートを見舞うが、GKピレス・イゴールの守備範囲内へと飛んでしまう。さらに27分にはカウンターから皆本、柴田と繋いで、最後は渡邉が合わせるが、ボールはゴールマウスを捉えきれない。

▽守り時間が長かった町田だったが、29分に左キックインの流れからダニエル・サカイが入れたボールに中井が頭で合わせて町田が勝ち越す。その後は一進一退の攻防が続き、迎えた36分に府中は左CKから渡邉が得意の強烈ボレーシュートが炸裂。試合は再びタイスコアとなった。

▽追いつかれた町田だったが、こちらもエースが決める。36分に右CKから逆サイドに流れたボールを森岡がボレーで合わせる。これがGKクロモトの牙城を破り、町田が3度目のリードを得た。

▽すると府中は38分から柴田をGKに置いたパワープレーを開始。直後には細かなパス交換で町田のブロックを崩すと、最後は渡邉が押し込む。渡邉のハットトリックで府中がまたも同点とした。今度は町田が篠崎をGKに置いてパワープレーに出るが、ゴールは生まれずに試合は終了。激しさを見せたダービーは痛み分けにおわった。

 

 

 

★岡山監督「ゲームコントロールできていれば」《町田vs府中》

◆ペスカドーラ町田
▽岡山孝介監督
――試合を振り返って
「全体的に、守備は良かったですが、後半はカウンターを食らう回数が増えて、そこで数的優位になったところで一枚はがせる選手が相手にはいます。そこで何度か決定機を作られたところが良くないです。ゲームコントロールできていれば違った展開もあったと思います。そこを修正していきたいです」

――同点でのパワープレーについて
「勝たなければいけない試合だと思っていました。内容的にも、後半は危ない場面があったとはいえ優勢でした。勝たなければいけないと思いパワープレーをしました」

 

 

★森岡「悔しい思いしかない」《町田vs府中》

◆ペスカドーラ町田
▽森岡薫選手
――試合を振り返って
「また引き分けてしまったところで、個人としては負け試合の印象であり悔いの残る試合でした。今はリーグで名古屋に勝つチームが増えている中で、少し勝ち点差が狭まってきた中でこの結果は悔しいです。まだ負けていないと言われればそうですが、勝たなければいけない試合でした。ホームですしリードしていたので悔しい思いしかないです」

 

 

★谷本監督「今日の状況なら勝ち点1は満足するしかない」《町田vs府中》

◆府中アスレティックFC
▽谷本俊介監督
――試合を振り返って
「東京ダービーという名に相応しい好ゲームでした。その中で勝利したかったですが、展開的に常に追いかける立場になりました。町田は素晴らしい雰囲気のホームアリーナで、その中でアウェイチームとしては戦い辛いものがあります」

「勝ち点1を取れたのは、今日の状況ならば満足するしかないです。前向きに考えると、今まで出続けていた完山や宮田が出られずにその穴を若手が埋めました」

「ポジティブに捉えて、そのチャンスを大事にして、若手には奮起して欲しいと伝えました。最大限のパワーは出してくれたと思います。今チームの中の中心選手にとっても若手との違いを見せつける上で点という結果を残して欲しいと伝えました」

「渡邉と皆本を中心に示せたと思います。ただ、追いついた後はこちらのペースでしたが、そこで連続で失点しています。そこに関しては、ベテランも若手も課題です」

「プレーオフに想定して、最後までにそういう部分で成長が必要だと思います。残り試合はまだあるので、常に危機感持って最後まで戦い抜きたいです」

――主力の完山選手がいないことで意識した部分は
「戦い方、戦術的な部分でオプションを変えなければいけなかったです。攻撃面ではマルキーニョが左利きで、同じような形を組みました」

「セカンドセットはマルキーニョがいなくなった分、攻撃力が半減するので、逆に守備で、どう守らせるか。リスクがないようにしました」

「また、入った選手の良さを生かす。マルキーニョは左利きで同じですが、彼はフリーランニングのタイプであり、完山はボールを晒して個人で抜きに行く選手です。一緒にプレーする選手たちが、その違いをわかってプレーしてくれました」

 

 

★皆本「町田とのアウェイゲームで負けなかったことは大きい」《町田vs府中》

◆府中アスレティックFC
▽皆本晃選手
――試合を振り返って
「激しい厳しいゲームでした。町田とのアウェイゲームで負けなかったことは大きいです。今日は完山、宮田がいなくて、試合中にマルキーニョもいなくなりました」

「彼らが出られない中で若い選手が頑張ったと思います。普段は出られていない分、自分たちの力を示してくれたと思います。価値のあるゲームでした」

「この先、ケガした選手が戻ってきて、若い選手が今日のようなパフォーマンスを出せれば、チーム力は上がると思います。こういう試合を続けたいです」

「今日は少ないメンバーだったからこそ、一体感、一つになって戦う部分を見せられたし、そういう試合ができたと思います」

「残り試合、最後までこのまま戦っていきたいです。先週も今週も厳しい試合でした。これからもこれが続くと思うので、みんなで勝ちに行きたいと思います」

 

 

引用元:Fリーグモバイル  http://sp.f-lg.jp/news/view?news_no=290651&page=0