1: :2017/09/30(土) 12:34:15.98 ID:
FC東京の最古参選手、今季限りでの現役引退を発表

 1979年生まれ組が「黄金世代」と称される一方で、「谷間の世代」と呼ばれていた1981年世代。ワールドユース(現U-20W杯)や五輪ではグループステージ敗退を経験したが、2010年の南アフリカW杯では決勝トーナメントに進出した日本代表チームで軸となる世代となり、今なおJクラブで主力を担う選手たちもいる。この世代の中心的選手であり、今季限りでの現役引退を発表した石川直宏は、同世代の選手たちへ感謝の思いを口にする。(文:元川悦子)

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 9月9日のセレッソ大阪戦を1-4で落とした翌日、FC東京の篠田善之監督が解任された。すでに天皇杯、Jリーグルヴァンカップを落とし、J1優勝も遠のく中、2年連続のシーズン中の監督交代が行われたことに最も胸を痛めているのが、チーム最古参選手であり、今季限りでの現役引退を明らかにしている石川直宏かもしれない。

 横浜マリノスジュニアユース追浜、同ユースを経て、2000年にトップに昇格した彼がFC東京に赴いたのは2002年4月。前年にアルゼンチンで開催されたワールドユース(現U-20ワールドカップ)での活躍を現地で目の当たりにした原博実監督(現Jリーグ副理事長)に熱望され、レンタル移籍することになった。

「僕が来た頃のFC東京はJ1昇格から間もなく、代表経験者もユキさん(佐藤由紀彦=同U-15むさしコーチ)1人くらい。みんなが一丸となって泥臭く諦めずに戦うのが、このクラブの伝統だったと思います。

 その後、2004年、2009年のJリーグヤマザキナビスコカップ優勝などを経て、個人能力の高い選手が入ってくるようになり、佑都(長友=インテル)やモリゲ(森重真人)、ヨッチ(武藤嘉紀=マインツ)のように日の丸を背負う選手がいるのが当たり前になった。

 そうやって時代もチームも変化する中、長く在籍した自分がピッチで『FC東京の伝統』を体現したいという思いはつねに抱いていました。でも2年前の8月2日のフランクフルトとの親善試合で左ひざ前十字じん帯を断裂してしまった。復帰を目指してリハビリを続けてきたけど、それが叶わないのが苦しかった。選手としては致命的でした。

 そして今年の天皇杯でチームが長野パルセイロに負けた時、『もっと前向きな気持ちで新たな道を開きたい』と考え、引退を決断したんです。それでもシーズンはまだ続いているし、自分にはピッチに戻るという目標がある。それを目指して努力することで、チームに何かを残せればいい。そう思っています」と石川は率直な本音を打ち明けた。

負傷に悩まされたプロ生活。W杯本大会メンバー入りは果たせず

 思えば、彼のサッカー人生は紆余曲折の連続だった。FC東京でスピードスターとして名を馳せた彼は、ジーコ監督時代の2003年に同世代の選手たちのなかでいち早く日本代表に選ばれた。2004年アテネ五輪ではラストのガーナ戦のみの出場にとどまったが、FC東京の初タイトル獲得の原動力となるなど、目覚ましい成長を続けた。

つづく
3: :2017/09/30(土) 12:35:18.37 ID:
 2005年夏にはセリエAへの移籍話も浮上。「環境を変えたらどうなるのかなと思い始め、海外移籍も視野に入れ始めたが、まだ自信がなかったから最終的に断った」と本人が述懐する通り、もう少し経験を積んでからの挑戦を考えていたが、その矢先の古巣・横浜FM戦で右ひざ前十字じん帯損傷および右ひざ外側半月板損傷の重傷を負ってしまう。最も勢いに乗っていた時期の長期離脱は石川に重くのしかかった。

 その後、足踏み状態が続いたが、2008年頃から再びキレと迫力を取り戻し、2009年のクラブ2度目のタイトル獲得にも貢献。岡田武史監督(現FC今治)率いる日本代表にも再抜擢され、2010年南アフリカワールドカップ有力候補とも目されるようになった。が、フタを開けてみると、23人からは落選。小笠原満男(鹿島)らとともに予備登録メンバー7人に名を連ねることになってしまう。

 2010年代に入ってからはクラブのJ2降格、腰椎椎間板ヘルニア発症、若手の台頭による出場機会減なども味わうことになる。そして2年前の左ひざ負傷である。誰よりも責任感の強い石川には「東京らしさを表現するのは自分だ」という強い自負があり、辛く苦しいリハビリにも耐え続けたが、その努力は思うように結果に結びつかなかった。

「若い頃はA代表に定着して、ワールドカップに出て、Jリーグでも優勝してシャーレを掲げ、海外にチャレンジする……といった理想を思い描いていたけど、決断した以上は後悔はないです。『起こること、全て善きこと』という言葉を長澤徹(岡山監督)さんがよく言っていたけど、自分も1つ1つの運命を受け止めるしかない。自然体の生き方しかできないのが石川直宏という人間なんです」と彼は爽やかな笑みを浮かべた。

南アW杯で「『俺らはやれるんだ』と同世代の仲間が証明してくれた」

 そうやって石川が自分らしく生きられるのも、81年生まれの仲間たちの影響が少なからずあるはず。かつて「谷間の世代」と称された選手たちは実に個性豊かだ。

 同じFC東京のチームメートである前田遼一、浦和レッズのキャプテンマークを巻く阿部勇樹、今季J2アシストランクトップの駒野友一(福岡)、36歳にして海外に再チャレンジした松井大輔(オドラオポーレ)のように現役にこだわる選手もいれば、引退してビジネスを立ち上げると同時にプロゴルファーを目指す鈴木啓太(元浦和)、大分市議会議員として地元のスポーツ振興を目指す高松大樹(元大分)のような人材もいる。
「僕らの世代は物凄くまとまりが強いんです」と石川も語気を強める。

「『谷間の世代』と長い間、言われてきたけど、『ああそうか』って納得してたやつは1人もいないと思いますね。ユース代表の頃、監督の西村(昭宏=高知ユナイテッドスーパーバイザー)さんやコーチの剛(小野=FC今治育成副部長)さんに『谷間と呼ばれて悔しくないのか』とよくハッパをかけられていたけど、僕自身は『絶対に黄金世代(79年組)を超えてやろうう』と思っていたから。それはみんな同じだったんじゃないかな。

 とはいえ、あの時点では小野伸二(札幌)さんやヤット(遠藤保仁=G大阪)さんたちとの実力差は感じてました。彼らは憧れの存在だったし、プロ1~2年目でJリーグの試合に出ていましたからね。ただ、2002年日韓ワールドカップに出た市川(大祐=清水アカデミースタッフ)さんとは1つしか違わなかった。決して遠い存在じゃなかったし、『自分たちもやればできるんだ』って気持ちは心のどこかにありました。

 それが結実したのが2010年南アワールドカップだったのかな。コマちゃん(駒野)がパラグアイ戦でらPKを外したことがクローズアップされるけど、コマちゃん、松井、阿部ちゃん、闘莉王(田中マルクス闘莉王)、嘉人(大久保=FC東京)、今ちゃん(今野泰幸=G大阪)、矢野貴章(新潟)、岩政(大樹=東京ユナイテッド)といった選手たちがアテネ世代から出た。

つづく

フットボールチャンネル9月28日(木)10時19分
https://news.biglobe.ne.jp/sports/0928/fot_170928_4897640470.html
4: :2017/09/30(土) 12:35:29.97 ID:
 アテネで惨敗して『この野郎』って思ったメンバーが奮起したから、日本は16強入りできたと思います。僕は最終登録に入れなかったけど、『俺らはやれるんだ』『力があるんだ』と同世代の仲間が証明してくれた。そういう選手たちと切磋琢磨することができ、いい時代を過ごせたことに心底、感謝しています」

「もう一度、背番号18のユニフォームを着て、みなさんの前でプレーできるように」

 つねにサッカーや関わってきた人々への感謝とリスペクトを忘れず、真面目にひたむきにキャリアを過ごしてきた石川。そんな爽やかなフットボーラーが残した足跡や存在感は彼が現役を退いたとしても絶対に消えることはない。

「引退後はまだ何をするか決めていません。16年間在籍し、恩のあるFC東京のサポートは続けていきたいけど、クラブの中にいる方がいいのか、外に出た方がいいのかはまだハッキリしないですね。何が正解か分からないけど、自分が自然体でいられて、清々しい表情でいられる仕事ができたら理想的ですね。

 その前に自分がやるべきなのは、ピッチに立つ努力を続けること。今季リーグ戦も残り10試合を切り、残された時間は刻一刻と少なくなっていますけど、12月2日の最終節・ガンバ大阪戦まで諦めるつもりはない。もう一度、背番号18のユニフォームを着て、みなさんの前でプレーできるように、1日1日を大事にしていきます」

 誰よりもFC東京を愛する36歳のベテランMFが完全燃焼してくれることを願ってやまない。

(取材・文:元川悦子)
つづく




写真


6: :2017/09/30(土) 12:35:58.14 ID:
生粋のスピードスター



8: :2017/09/30(土) 12:36:19.64 ID:
ここぞという時に怪我でいない選手
9: :2017/09/30(土) 12:40:23.78 ID:
確変ってほんとにあるんだな、と教えてくれた選手
あの数ヶ月はほんとにすごかった
10: :2017/09/30(土) 12:42:26.34 ID:
居酒屋のオッサン
11: :2017/09/30(土) 12:45:16.97 ID:
未完の大器すぎてもったいなかった
13: :2017/09/30(土) 12:47:32.28 ID:
神憑ってな。
14: :2017/09/30(土) 12:47:34.82 ID:
何となくメンディエタと被った
15: :2017/09/30(土) 12:48:24.74 ID:
ナオヒロ・インティライミ
16: :2017/09/30(土) 12:49:35.33 ID:
プレースタイルと顔の乖離
17: :2017/09/30(土) 12:49:44.07 ID:
怪我ばっかりだったイメージ
18: :2017/09/30(土) 12:50:18.89 ID:
中田とか俊さんとか香川とか本田なんかより
2009石川が最強であることは間違いないw
21: :2017/09/30(土) 12:52:17.16 ID:
>>18
まさしく俺もそれ言いたかった
34: :2017/09/30(土) 13:09:15.98 ID:
>>18
あの時は何から何までとんでもなかったな
19: :2017/09/30(土) 12:51:12.27 ID:
そりゃーあんだけ凄けりゃ怪我もするよな、というぐらいドリブルにキレがあった。お疲れさまでした。
20: :2017/09/30(土) 12:51:58.31 ID:
弾丸シュートすごかったな
22: :2017/09/30(土) 12:53:11.06 ID:
1年くらい覚醒したとき凄かったね
23: :2017/09/30(土) 12:53:30.19 ID:
1年だけ確変した年があったね
24: :2017/09/30(土) 12:54:12.33 ID:
この世代のWY面白かったな
ブラジルの右SBのダニエウアウベスとかいう選手が半端なくて所属クラブ調べたら年下のセルヒオラモスとかいう選手の控えだった
25: :2017/09/30(土) 12:55:05.69 ID:
ここぞという時に怪我してたイメージ
27: :2017/09/30(土) 12:56:58.11 ID:
一時期これぞ確変みたいなときがあったな
28: :2017/09/30(土) 13:00:13.52 ID:
暫く見ないと思ったらもう完全におっさんになってんな
29: :2017/09/30(土) 13:01:21.36 ID:
20歳の石川を見てあまりのスピードに衝撃を受けた
間違いなく代表入りすると確信したよ
30: :2017/09/30(土) 13:02:53.16 ID:
能力に体がついていかなかった
31: :2017/09/30(土) 13:05:25.34 ID:
王様
32: :2017/09/30(土) 13:07:07.23 ID:
キャリアの半分ぐらいは怪我してたかな リハビリのプロフェッショナルだった
33: :2017/09/30(土) 13:07:08.71 ID:
そいや最近芸スポでFC東京の例のコピペ見ないな
35: :2017/09/30(土) 13:12:09.12 ID:
羽入は生きてんのか?
36: :2017/09/30(土) 13:16:52.94 ID:
速すぎて怪我多かった印象だったわ神風野郎
37: :2017/09/30(土) 13:17:59.66 ID:
実際谷間だったよな
黄金…言わずもがな
北京…本田香川長友
38: :2017/09/30(土) 13:19:28.32 ID:
代表に呼ばれた事もあったが・・・
39: :2017/09/30(土) 13:20:39.63 ID:
ダイナミックという言葉がユニ着て跳ねてるような夢のある選手だった
お疲れさま
40: :2017/09/30(土) 13:22:43.71 ID:
覚醒時が続いてれば間違いなく日本サッカー最高の選手だった
42: :2017/09/30(土) 13:27:42.26 ID:
2010年だっけ?
なんかすげー覚醒したシーズンあったよな
47: :2017/09/30(土) 13:32:20.90 ID:
>>42
2009年だね。あまりの凄さに石川直宏対策本部っていうスレがたったなw
58: :2017/09/30(土) 13:56:33.21 ID:
>>42
しかもスピードとかじゃなくて毎回ものすごいゴールばかりだったな
43: :2017/09/30(土) 13:28:19.99 ID:
こいつとか佐藤とか大久保とか前田とか
谷間世代ってJリーグの雑魚狩りは得意だけど上のレベルでは全く通用しないって選手多い印象
51: :2017/09/30(土) 13:38:17.00 ID:
>>43
唯一の功績は松井がフランスリーグに行って、セリエ以外の移籍選択肢増やしたことぐらいだな
44: :2017/09/30(土) 13:28:26.75 ID:
仮に3年ぐらい前に引退決断してたらもっと賞賛されてたように思う
ここ数年は完全に無駄飯食いの老害以外の何物でもなかった
45: :2017/09/30(土) 13:29:24.28 ID:
一番好きな選手でした。本当にお疲れ様
46: :2017/09/30(土) 13:31:25.85 ID:
この世代は怪我でダメになったとか超高校級みたいなのが多かった印象
まあシドニー世代が異常だっただけでアテネ以降はどの世代も小粒な感じだけど
48: :2017/09/30(土) 13:33:06.44 ID:
良い選手だったけど代表には縁がなかったな
49: :2017/09/30(土) 13:33:19.04 ID:
サッカー界の二大喫茶店のマスター顔
50: :2017/09/30(土) 13:37:12.15 ID:
でもこの世代じゃかなり早くA代表に呼ばれたよね
53: :2017/09/30(土) 13:42:35.76 ID:
>>50
いつの時代も、右サイドは人材難だからな
茸は持ち場放棄して真ん中に寄っていくし、市川はスペ、加地や内田はSBだし藤本淳吾は伸びてこないし
52: :2017/09/30(土) 13:38:27.14 ID:
2009は世界でも最高レベルだろうな CLでも観れない変態シュートだった
54: :2017/09/30(土) 13:46:53.11 ID:
なんでこの人南アフリカ大会のメンバーに選ばれなかったんだろ
55: :2017/09/30(土) 13:47:25.09 ID:
一時的に凄い選手なんて駄目なんだよ
それを何故に継続出来なかったのか
56: :2017/09/30(土) 13:48:19.16 ID:
怪我だらけのプレイスタイルな割に結構ながく現役だったんだな
57: :2017/09/30(土) 13:55:30.92 ID:
矢野貴章
60: :2017/09/30(土) 14:02:30.40 ID:
怪我が無ければもっと凄い選手に~って訳じゃなく、怪我が有ったから
最終的にあのプレースタイルに変わって、そして怪我で終わった選手。

結局、米本もそうだけど肉体にリミットかけて怪我をしないのも
才能なんだろうなとは思う。
62: :2017/09/30(土) 14:21:44.02 ID:
ジーコの失敗はこの世代をほとんど使わなかった事。
落ち目だった黄金世代にこだわって当時既にハイレベルだった松井や
釣男を使わなかった。
63: :2017/09/30(土) 14:42:25.36 ID:
石川引退か
バンビみたい走りやドリブルだったよねぇ
覚醒時に怪我をせずにワールドカップ出てたらどうなったのかなぁ
この世代だと水野とかも凄い選手になると思ったのに・・・
65: :2017/09/30(土) 14:50:06.71 ID:
前田遼一、石川直宏、松井大輔。
このエレガントな三人を輩出した世代。
大久保嘉人や阿部勇樹、今野泰幸などもいて、才能的には言われる程、悪くない。
66: :2017/09/30(土) 14:51:40.20 ID:
北嶋が引退するとき
「サッカーの神様は意地悪だった」と言っていたのを思い出したわ

意地悪なのがデフォだけど
石川に対して最も意地悪だったと思う
67: :2017/09/30(土) 14:55:26.09 ID:
けど石川直宏2009を覚えている人がこんなに居るなら
彼のサッカー人生そこそこの実りは有ったな
このスレをみせてあげたい
68: :2017/09/30(土) 14:56:47.96 ID:
あのゴールラッシュの時の動画は今見ても本当に凄い
69: :2017/09/30(土) 14:58:25.09 ID:
ああ・・・お疲れ様でした
やっぱりサビシイっすな
71: :2017/09/30(土) 15:00:50.14 ID:
センターFWが170cmの佐藤寿人
DFが175cmの阿部
だったから谷間と言われてもしょうがないわな