★リーグ戦1位の大阪が11得点大勝でホーム無敗を守る! 引退の村上もラストゴール!《大阪vs仙台》

 ▽19日に住吉スポーツアリーナで行われたSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017第33節、大阪vs仙台は11-2で大阪が勝利した。

▽リーグ戦の最終節となったこの試合。ホーム無敗を守りたい大阪は立ち上がりにいきなり先制する。開始35秒、アルトゥールがミドルシュートを放つと、チアゴが押し込んで先制する。しかし、直後のプレーで仙台がカウンターから松木が押し込み、仙台が同点に追いつく。

▽しかし、追いつかれた大阪はここからゴールラッシュ。3分、アルトゥールが右サイドを仕掛けて豪快にシュートを沈めると、4分には左CKから小曽戸がダイレクトボレーを沈め追加点を決めて3-1とする。9分にはチアゴが押し込み追加点を奪うと、10分にはアルトゥールがこの試合2点目を決める。

▽仙台は防戦一方となり、10分から狩野をGKに置いてパワープレーを開始。しかし得点を奪えないでいると、19分には小曽戸のパスを受けた永井がネットを揺らし、6-1で試合を折り返す。

▽迎えた後半も大阪がゴールラッシュ。28分にゴール正面からヴィニシウスがシュートをたたき込むと、29分には永井が得点。32分には小曽戸、33分にはヴィニシウス、36分には今シーズン限りで現役を引退する村上にもゴールが生まれ11点を奪う。仙台は36分んい藤山が1点を返すもそのまま試合終了。11-2で大阪が大勝を収めた。

 

★木暮監督「チャレンジャーとして岸和田で40分間ブツかっていく」《大阪vs仙台》

◆シュライカー大阪
▽木暮賢一郎監督
「プレーオフはありますが、今日がリーグの最終節でした。今日のゲームは色々なものが詰まったもの、意味のある日でした。村上、奥田と長くシュライカーを支えた選手が、リーグを戦う最後の試合でした。もちろん、1番の目的であるプレーオフでチャンピオンになるということへも良いプレーやフットサルの魅力、プレーオフ決勝では多くのファンの方の力が必要なので、そこに繋がるためにはそういったストーリーを作ることも目的でした。シーズン歴代最多ゴールとしては、攻撃的なチームを作ってきた自分としてはできることなら成し遂げられたら良いなと思っていました。そして、ホームゲームを大切にしたいと常々言ってきましたが、ホームで負けない、ホームで勝つチームと言ってきましたが、引き分けもあった中で、今シーズンはホームで負けることなく終えられました。色々な大事な要素がたくさん詰まったゲームで、目的を果たすことができた選手、素晴らしいシーズンを送ることができた全選手を讃えたいと思います」

──引退を発表した村上選手、奥田選手への言葉を
「村上、奥田ともに現役の時からよく知っている選手です。シュライカー大阪にとっても日本のフットサル界にとっても長く引っ張ってきました。関東主導であった時代からも知っていましたし、村上はFIRE FOXで一緒でした。奥田は当時から関東主導の時でもシュライカー大阪の前身であるマグの頃から知っていました」

「奥田は2シーズン前に大きな怪我の手術から復帰しました。2年前のプレーオフ決勝まで行って結果を出せたのは、彼が途中で復帰してきて大きな役割を果たしてくれたことは覚えています。その後に練習中に再びケガをしました。リハビリをして復帰して、表舞台で活躍した矢先にケガをしてしまって、彼にしかわからない苦しい思いをしたと思います。彼とも当時話しましたが、モチベーション高くやれるのであれば復帰を待ちたいと話しました。なんとか今シーズン復帰をして、良い時期悪い時期とあったと思います」

「僕の思うベテランの良い姿勢というのは、試合に出ている出ていない、うまくいっているいっていないに関わらず、日々のトレーニングでの姿勢であったり、若い選手の見本となるようなことが、僕が必要とするベテランです。ベテランというのが何歳からかはわかりませんが、僕の定義では、逆に言ったら必要ないベテランもいます。チームに悪影響というか、試合に出られないからふてくされる、モチベーションが下がるというのは気持ちは理解します。若い選手にはありがちなことですし、そういったものを乗り越えて良い選手になると思っていますが、ある程度のベテランと呼ばれる経験のある選手で、そういった行動をとる選手は良いベテランではありませんでした。大阪にいるベテランはそういったことができると思って、一緒に戦っています。奥だというのはそういったところを非常に全うしてくれた選手だと思います。

「しばらくメンバー街になって苦しい時期もあったと思いますが、今はコンディションも取り戻して良いプレーを見せてくれています。2年前の時のようにプレーオフでの彼の活躍というのは期待しています。あと少し最高のプレーをしてほしいなと、チームの力になってほしいなと思います」

「村上に関しては、僕がスペインに行く前の最後の試合で一緒に戦ったみたいです。僕はあまり覚えていないんですけど。それよりも代表で自分がキャプテンをやっている時に、一緒にW杯にも行きました。ミゲル前監督が来た2008年のW杯終了後から、2012年までの間一緒に代表でプレーしました。キャプテンをやっていた身としては、その数年間はピッチの中でも外でもすごく貢献度が高かった選手だと思います。今年引退する小宮山選手(浦安)に、同じFIRE FOX出身ということもあ流かもしれないですが、僕と小宮山の関係に似たような空気感がありました。キャラクター的にも小宮山選手に似たようなタイプです」

「愛情を持って言いますが、選手としては決してうまい選手ではないです。どちらかというと技術的には下手くそなタイプですが、それを上回る気持ちの強さ、チームプレーの大切さ、努力することの大切さ、口で言うのは当たり前かもしれませんが、そういったことができる選手は僕が今までやってきた中でも少ないです」

「才能とか技術があってもメンタルが付いてこなくて、日本代表に定着できなかった選手もたくさんいましたし、惜しいなという選手もたくさん見てきました。今のFリーグにもいるかもしれません。村上選手、小宮山選手というのは下手かもしれないけど、チームに必要なピースである役割を認識していました。時には体を張って、ピッチ内外で戦ってくれた素晴らしい選手でした。監督として彼とは3年間、立場が変わったので昔ほど深く話すことはしていませんが、監督、選手としてシビアなジャッジを下すことも今シーズンは多かったですが、目標を達成するための決断でした。奥田の様に誰よりも早くグラウンドに来て、声を出すという姿勢にチームは助けられたと思います。彼ら2人の貢献度はすごく高いと思います。彼らの姿勢を見て、シュライカーの若い選手は良い選手になっていくだろうなと確信しています」

「名古屋の強さというのは自分も在籍していましたから、その強さの理由は熟知していますし、彼らのプライド、監督・選手が変わろうとも、理解しています。彼らを上回ってリーグ1位になることがどれだけ覚悟が必要で、どれだけ必要でということはよく分かっているつもりです。自分が率いているチームだからということではなく、名古屋以外のチームがリーグ戦で名古屋を上回る日がいつかは来ると思っていましたが、それがいつか、どのチームなのかはわかりませんが、どのチームが成し遂げても偉大な結果だと思っています」

「実現したいと思ってこのチームに来ました。実現しようと選手たちにしつこく言いました。3年かけてきましたが、僕がというよりは、クラブと選手におめでとうと言いたいです。それぐらいの覚悟や努力をクラブと選手がやり続けてきた。良い日も悪い日も含めて、毎日やり続けてきた。1年だけでなく、僕が来てからの3年だけでもなく、1年目に居た選手の思いもあったかもしれません。それはクラブの伝統だとも思っています。そういったクラブの思いと、色々なものを引き継いだり、野心を持った選手、色々な世代の選手が集まって、全員が同じ目的を持って、大きな壁を乗り越えたのということは全選手を誇りに思っています」

「フットサル界だけでなく、他のスポーツでも、スポーツじゃなくても、名古屋との差は間違いなくあります。それを協力して乗り越えるというのは、色々な方に与える勇気やポジティブなこと、Fリーグであれば他のクラブも自分たちにもできるんじゃないかというそういった風に、注目されて胸を張れる結果だと思います。おめでとうと選手、スタッフのそれぞれの人生の中でも誇れる結果だと思います」

「ただ、プレーオフというレギュレーション上はもう一踏ん張りしなくてはいけませんし、まだ喜べません。喜びを爆発させることもできていないので、それをするには3月3日のところで誇りを持って、自信を持って、受けるのではなくチャレンジャーとして上がってきたチームに対して向かっていくしかないです。まだ全ての歴史を変えたとは思っていません。2年前はプレーオフで歴史を変える寸前まで行きました。昨年のJリーグのレギュレーションなら、1勝1分けでしたから僕たちがチャンピオンでした。競技も違いますし、ルールも違いますけど、それだけ近づいたのが2年前でした。悔しさがあったからこそ、1位でプレーオフに行かないと難しいという考えもありました」

「そういったことは今度は逆に起こり得ます。僕たちは決勝で待っていますが、残りの4チームは来週2日間で2勝して、強い思いを持ってチーム力を上げて大阪に来ます。僕らが受けては、2年前と同じことが起こりま。僕らはチャンピオンだと思っていないので、どこのチームが来てもチャレンジャーとして岸和田で40分間ブツかっていくというスタイルでやっていきます。リーグという1シーズンで考えれば、素晴らしいシーズンがスタッフ、クラブがすごい仕事を成し遂げました。もっと評価されることを祈っています」

 

★ホセ監督「来シーズンの第1節から勝ちに行く」《大阪vs仙台》

◆ヴォスクオーレ仙台
▽ホセ・フェルナンデス監督
「大阪を祝福したい。木暮さんも祝福したい。今シーズンは良い成績を残された。これはFリーグにとって非常に良いことです。日本でこんなに良いフットサルをするチームは見たことありません。立ち上がりの2分ぐらいまでの間に4失点ぐらいをしました。そこからもゴールが決まった試合でした」

「自分たちとしては1-5になるまではなんとかしようとしましたが、その先は先週の名古屋戦と同じことが起こりました。5点、6点と奪われると、同じ形で失点してしまう。先週と今週で唯一諦めたのはGKでした。先週は名古屋に12点、今日は11点と2試合で23点を取られました。半分以上はGKの失敗でした。GKが安全性を伝えられない場合はチームに大きく影響する。先週、今週とそれが起こってしまいました。大阪のプレーは非常に気に入っている。プレーオフの決勝で良い結果を残すことを願っている」

──この1シーズンを振り返ってチームとしての成長をどう感じているか
「これはこのシーズンに起こらなくてはいけないことです。第1節と今は違うチームになっている。監督として何がダメなのかもわかっている。来シーズンのために何を改善しなくてはいけないかも分かっている。チームを変えるためには時間がかかります。その時間が必要なことは、クラブもスタッフも分かっている。来シーズンの第1節から我々は勝ちに行きます。その相手が大阪だろうが、名古屋であろうが、どこでも勝ちに行く。そして、勝つ。これは確実です」

「自分のトレーニング、そしてクラブがやっていることにも100%信頼している。クラブの中の人も分かっている。クラブはプロクラブになろうとしています。内側からクラブを変えています。唯一今から変えなくてはいけないのはトップチームであり、それをやっている。一番下から少しずつやっていく」

「最下位になっても降格はない。堀内、井上、藤山という若い選手を高いレベルに連れて行きたい。大阪や名古屋と競争できる相手でないことは分かっている。ただ、府中には0-2で勝った。他のチームには1点差、2点差で負けている。今は良いトレーニングができているが、大阪相手には何もできなかった」

 

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最終節を終えての順位表、得点ランキング。