★王者のプライド!! 名古屋が酒井の決勝ゴールで大阪の年間1位決定を阻止《名古屋vs大阪》

▽28日にSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017第30節の名古屋vs大阪がテバオーシャンアリーナで行われ、1-0で名古屋が勝利した。

▽2日目第3試合は、2位の名古屋(勝ち点66)と首位の大阪(勝ち点12)のシックスポインターとなった。大阪はこの試合に引き分け以上で、これまで名古屋が9シーズン続けて守ってきたリーグ首位の座を手にする。フットサルファンが注目する大一番は、戦前の予想どおりアグレッシブなせめぎ合いを見せる。

▽まずは3分に大阪がヴィニシウスのシュートで名古屋ゴールに襲い掛かるが、ここはライン上で八木がブロックする。名古屋も直後にボックス内でこぼれ球を拾ったシンビーニャがシュートを狙うが、ボールはクロスバーを越えた。

▽名古屋は6分にGK篠田が意表をついてハーフを超えてシュートを狙うが、ここは枠を捉えきれず。大阪も直後にヴィニシウスが右サイドを持ち上がっていれたシュートパスに小曽戸が飛び込むが決めきれない。その後も一進一退の攻防が続き、大阪は11分に田村のシュートがポストを叩く。名古屋も13分に左CKからシンビーニャがボレーシュートを狙ったが、こちらは枠を外し、前半はゴールレスで終えた。

▽後半も22分に名古屋は八木がシュートを狙えば、24分にはヴィニシウスが右サイドの角度のない位置から積極的に狙うなど、ゴール前で見ごたえのある攻防が続く。29分には名古屋が平田、酒井とつないでシンビーニャがボックス内から狙うが、ボールはクロスバーを越えた。

▽さらに31分、大阪のバックパスからゴール正面の位置で間接FKを獲得した名古屋だが、前鈍内が放ったシュートはGK柿原が体でブロックした。名古屋が攻撃できに試合を進める中、大阪のカウンターをファウルで止める場面が目立ち、31分には5ファウルとなる。

▽絶体絶命の王者に対して、大阪は32分にチアゴのヒールパスから田村が抜け出してシュートを放つが決めきれない。すると名古屋は残り3分17秒から中村をGKに置いてパワープレーに出る。迎えた38分には右サイドの酒井がいれたシュートパスに中村が反応するが、GK柿原が体を張ってボールを書き出した。

▽後がない名古屋だが、残り12秒でドラマが待ち受けていた。右サイドからカットインしながらボールを受けた酒井がシュートを放つ。これはポストを叩くも、跳ね返ったボールが柿原に当たってゴールネットを揺らし名古屋が土壇場で先制する。

▽追いかける大阪は失点直後から小曽戸をGKに置いたパワープレーを開始するが、最後までゴールを奪えずに試合は終了。名古屋が王者の意地を見せて手羽オーシャンアリーナでの大阪の年間1位を阻止した。


 

★ペドロコスタ監督「今シーズンで最高のフットサルだった」《名古屋vs大阪》

 ◆名古屋オーシャンズ
▽ペドロコスタ監督
――試合を振り返って
「40分間を通して目が離せないゲームになりました。今シーズンの中でも最高のフットサルだったと思います。それは我々だけでなく、大阪もアドバンテージあるなかで勝ちにこだわった試合でした。そのなかで技術、素晴らしい選手が集まった2チームです。技術と戦術のバリエーションで素晴らしい試合が提供できたと思います。見に来た人も満足できたでしょう。ゴールは1点だけでしたが目が離せない展開だったと思います」

「また、今日戦った選手。キャプテンを含め全ての選手が最後まで信じる気持ちを持っていました。自力での1位は難しい中で、我々の存在を示す。気持ちをぶつけて打ち勝つ気持ちが見えました。選手全員を称えたいと思います」

 

 

★星「ここで決めさせたくなく、3敗するのもいやだった」《名古屋vs大阪》

 

◆名古屋オーシャンズ
▽星龍太選手
――試合を振り返って
「負けか引き分けで、ここでのレギュラーシーズン1位が決まる中、セントラルでしたがホームでそれはさせたくなかったです。また、多分名古屋の歴史上3敗はないはずです。それも嫌でした。勝つためにみんなが最後の1秒まで諦めなかった結果がこの結果になったと思います。これはこの後のプレーオフ、来季にもつながるでしょう。この気持ちを忘れずにやることが大事です」


 

★木暮監督「今日の敗戦で積み重ねた結果が崩れることはない」《名古屋vs大阪》

◆シュライカー大阪
▽木暮賢一郎監督
――試合を振り返って
「非常に両チームにとってストーリーがあるしシチュエーションでした。展開についてもドラマのようなことがどちらに起きてもおかしくない日だと思って臨みました。自分らにとって特別な日になると信じてきましたが、あと少しのところだったとの思いがあります」

「歴史を変えるのはそれほど簡単ではないです。名古屋にもプライド、チャンピオンとしてのプライドがあります。僕たちもその歴史を変えていく中で大きな壁がこれまでにもありました。その壁がラストにも立ちはだかってしまったなと」

「ただ、自分らにはチャンスが残されていますし、次はホームでできます。積み重ねた結果は、今日の敗戦で崩れることはないです。自信を持って、次のホームで決められるように良い準備をしたいです」



 

★佐藤「顔を上げて」《名古屋vs大阪》

◆シュライカー大阪
▽佐藤亮選手
――試合を振り返って
「アウェイであるオーシャンアリーナで、名古屋を相手に年間1位を決められればベストでした。僕たちは年間1位を目標にやっているので、今日も今までのように全力で臨みましたが、勝てなかったのは残念です。次も引き分け以上で年間1位が決められます。目標は変わらず顔を上げて頑張りたいと思います」

 

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今節を終えての順位表