★星翔太の復活弾で浦安が粘る仙台を退けて2017年初戦で白星を飾る《浦安vs仙台》

▽6日にSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017第27節の浦安vs仙台が浦安市総合体育館で行われ、4-3で浦安が勝利した。

▽ここまで10勝3分け13敗で7位につける浦安(勝ち点33)が、3勝3分け20敗の12位・仙台(勝ち点12)をホームに迎えた。残り7試合となり、逆転でのプレーオフ出場を目指す浦安にとっては新年最初の試合で白星を手にしたいところ。一方の仙台もプレーオフ出場の可能性は潰えているが、新年初戦を良い形で終えたい。

▽お互いにとって大事な一戦で、浦安は負傷により長らく戦列を離れていた星がスターティング5に名を連ねた。その星は開始早々にピヴォの位置でボールを受けてヒールで流し、加藤のシュートを促すなど攻撃を組み立てる。その後も松山や小野を交代で送り出してピヴォを使った攻撃でピッチの深さを使う。

▽対する仙台は、素早いプレスからボールを奪いにかかり、マイボールにするとこちらもピヴォに入る堀内にボールを当てるなど縦に速い攻撃を仕掛けた。すると4分にGK矢澤のパントキックをチュスが被ったところに千葉が合わせるが、ここはGK藤原がブロックした。

▽その後は浦安が主導権を握ると、試合が動いたのは11分。浦安は相手陣内左でのキックインから逆サイドの松山がボレーで合わせる。このシュートは枠を外れていたが、ボールはシュートコースにいた野村に当たってゴールネットを揺らしラッキーな形で浦安が先制点を奪った。

▽さらに浦安は15分、右サイドで仕掛けた石田がカットインから左足を振り抜く。強烈なシュートだったが、枠を捉えきれずに追加点とはならない。結局前半はそのまま浦安が1点リードで終えた。

▽迎えた後半はキックオフから藤山が左サイドで縦に仕掛けていれたシュートパスを千葉が押し込んで仙台が同点とする。するとここから激しくスコアが動く展開となった。追いつかれた浦安は23分に右サイドを縦に抜けた中島が豪快に蹴り込んで勝ち越すと、25分には左キックインから加藤が蹴り込んで3-1とリードを広げた。

▽しかし仙台も27分に相手のパスミスを奪った藤山が後方にボールを落とすと、井上がミドルレンジからシュートを突き刺す。さらに28分には右CKからまたも井上のミドルシュートが突き刺さり、仙台が3-3と同点に追いついた。

▽しかし試合はこれで終わらず、この日の主役はやはりあの男だった。31分に中島が左サイドに持ち出して強引にシュートを放つと、これをGKが触る前に星がボールをふわっと打ち上げると、このループシュートがネットを揺らし、浦安が勝ち越しに成功した。

▽またも追いかける仙台は前からのプレスを強めて相手コートで試合を進めていく。しかしゴールを奪えず、残り25秒には狩野をGKに置いたパワープレーに出たがあと 1点が遠く試合は終了。浦安が星の復活弾で2017年初戦を白星で飾った。


★星「ケガというケガはしつくしたかなと」《浦安vs仙台》



◆バルドラール浦安
▽星翔太選手
――久しぶりのピッチに立った感想は
「7かつきぶりということでどうなるかなというところと、チームも苦しい状況だったので、12位のチームといえども仙台は最近負けなしのチームなので難しいだろうなと思っていました。その中で結果が出たのは良かったです」

――個人的に特別な思いなどは
「これだけ長い期間離れたことはありませんでした。ケガというケガはしつくしたかなと(笑)そろそろ平穏にシーズンをフットサルと向かいたいなと。そういう意味では、無理せず焦らずと意識し、選ばれたからにはチームを勝たせるのが僕の仕事だと思っているので、そこに意識を置いてプレーしていました」

――ピッチに入ると違うなと感じるが、自分の中では入ることでチームが変わるような感じを受けるか
「僕は結構シビアで、言いたいことを言う人です。そういう意味では、僕が入ることでみんながよりパシッとするのかなと。もともとしまっていますが、31歳ですし経験があるから言える言葉があります。そういう部分は感じますが、僕一人が入ったからといって、チームの色が変わるとは思っていません。とはいえ、チームを勝たせることは意識していたので、そういう部分を感じてもらえたのであればすごく良かったです」

――展開的にはチームを勝たせましたが
「棚ぼたでしたが点を取りました(笑)復帰戦でゴールを奪えたことは大きなことですし、自信になります。積み上げてきたことが間違ってなかったなと、チームメートとの関係も取り戻せていると感じたので、自分の中では出来過ぎですが良かったと思います。調子に乗らないように頑張ります(笑)」

――もう1点は行けたのでは
「もう2点行けましたね。太郎に出した場面は、相手のGKが僕の抜け出しに動揺していて、パス出せば入るだろうなと思ってセーフティーに行きました。しかもフィクソの選手があそこまで上がってきてくれると出したいなと。また、自分自身の足も完璧の状態ではないので、精度いえばどっちかなと。確実に決められるのであれば、見方を使ったほうが良いなと判断してパスを出しました。なので(複数得点は)もう少し待ってください。復帰戦でハットトリックしたらやばいじゃないですか(笑)」

――これだけチームから離れて、外から見たチームは
「ケガ人が多くそもそもの人数が少ないなと。ケニーやチュスが後から入ってきましたが、それまでは苦しみました。やっていることは悪くないのに結果が出ない状況が続いています。そのモヤモヤ感がチームからずっと出ていて、それは外から見てもわかりました」

「早く助けたいなと思っていましたが、外からの声かけだけではどうにもなりません。それは去年のケガした時に感じています。ピッチに入らないとそこは変えられないと。なので、戻ってからはそこを意識的に声出したりして、下の選手ともコミュニケーションをとってやってきました」

――今回のケガは自分にとってどんな意味があったか
「今は社会人を始めました。プレーイングワーカーです。いろいろな意味で、これからもFリーグに貢献できるなと思っています。たまたまケガのタイミングでそういう行動を起こせました。自分ではもともと考えてはいましたが、行動できない中でケガがありました」

「ただ、今回のケガは治るもので、前回のケガは正直に言えば治るか治らないかわからない状況でした。今回は繋いでリハビリすれば治るものです。7カ月で治るから、やれることをやろうと。選手としては次のワールドカップまで目指します。そのメンバーに入らなくても、人間としてFリーグや社会に貢献できると思っています」

 

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