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★10位の北海道と8位の神戸の対決は、北海道が3試合ぶりの勝利!!《北海道vs神戸》

▽30日に行われたSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第7節の北海道vs神戸は北海道が3-2で勝利した。

▽北海道にとっては、勝ち点をとれば大きく順位が変わる試合。そしてチームが創設された当時、半分ものメンバーがいた思い入れのある旭川での試合となった。

▽その北海道はGK三浦、本田、堀米、宮原、酒井を送り出す。対する神戸の先発はGK川崎、山田、相井、森、稲田となった。神戸は、山本監督が前節の大阪戦で退席処分となったため、コーチを務める鈴村がメンバー外となって監督代行としてベンチ入りした。

▽神戸ボールで開始された試合は、試合開始50秒に宮原のファーストシュートで幕を開ける。1分には相井が放ったシュートのこぼれ球を拾った酒井がドリブルで駆け上がり、ファーサイドの堀米へパスを送る。しかし堀米のシュートはクロスバーを越えて得点とはならなかった。その後もサイドで仕掛ける堀米を起点に北海道が攻勢に出る。

▽迎えた4分、神のラストパスから水上がGK川崎のタイミングを外したシュートを沈めて先制点を挙げる。一方の神戸は8分にゴール前で相井が胸トラップからそのままシュートを放つが決めきれず。9分には、原田が強烈なシュートを放つが、ここもゴールマウスを捉えられなかった。

▽すると北海道は旭川出身の高山がここでピッチに立つ。そして迎えた11分、左サイドから水上が再び決めて2-0と神戸を引き離した。すると神戸は失点直後にたまらずタイムアウトを取る。

▽ハーフタイムにかけては攻守の早い攻防戦が繰り広げられる。また、北海道にしては珍しく湿度が高い今日、ピッチが滑りやすいのか、選手が滑るシーンが何度か見られる。点が動かないまま残り8秒、相井が狙いすました強烈なシュートを狙うがボールはゴール真上を通過し、北海道が2点リードしたまま前半が終了した。

▽後半は1811名が見守る中、思い出を胸に負けられない北海道ボールからスタート。2点先行している北海道はGK三浦、水上、高山、鈴木、神とベテランを揃える。対する神戸はGK川崎、原田、森、山田、松宮を送り出した。

▽23分、酒井がファールを獲得してフリーキックを獲得した北海道は十川をピッチに送り込む。キッカーの本田から酒井、十川へとボールが渡りシュートまで持ち込むもGK川崎が止めた。神戸も25分に稲田が強烈なシュートを放って会場を沸かせる。

▽なかなか得点が生まれない中、会場では応援団とは反対側の席から小学生のエスポラーダコールが起こる。会場はこれに対して手拍子で盛り上げるなど、コールのウェーブのような現象が起きた。それに後押しされたのか、26分 GK川崎が弾いた先に駆け込んだ酒井が押し込み北海道が3-0と神戸を大きく引き離す。

▽28分にはチーム結成当時から所属する室田を投入。神、高山、室田、鈴木とベテランメンバーで揃えた。神戸は31分から稲田をGKにしてパワープレー開始。32分にはGK三浦が相手のシュートをキャッチして無人のゴールへシュートを狙うが決めきれない。33分からは神戸が再びパワープレー開始。すると35分、パワープレー中にピヴォの位置にいた原田が押し込み3-1とする。続いて36分にはゴール右端から叩き込むような相井ゴールでスコアは3-2。すると北海道はすかさずタイムアウトを取る。

▽36分、堀米のパスから十川がシュート。GK川崎が弾いたボールを鈴木が狙うがここも決めきれない。神戸のパワープレーは続き38分には神が無人のゴールを目掛けてシュートをはなつが、守備に戻った神戸のディフェンスに阻まれた。

▽終盤は白熱した攻防が続く中、GK三浦が残り時間0.7秒でゴールへ向かって蹴り出すが、これもゴールに入らずに試合終了。接戦をモノ視した北海道が3試合ぶりに勝利を飾り、会場からは大きな拍手と歓声が飛んだ。なお、ホームゲーム全てゴールをしていた鈴木だったが、今節はゴールが決まらなかった。この結果、北海道は暫定で 7位へと順位を上げて神戸は9位に後退している。

 

 

★鈴村監督代行「監督代行として非常に難しく悩み考えた時もあった」《北海道vs神戸》

◆デウソン神戸
▽鈴村拓也監督代行
――試合を振り返って
「最後に追いつけそうでしたが、0-3までされてしまいました。切り替えて早めに得点ができれば違っていたのかもしれません。0-3の中から最後の最後までプレーしてくれた選手たちには感謝しています。最後の一歩というところが、北海道が良かったかなと思います」

――監督代行として監督から話はあったか
「監督から今日に至るまで話があって、それに対してトレーニングは一緒になってしてきたつもりでしたが、残念な結果になってしまいました」

――監督代行としてどんな気持ちでピッチに入ったか
「非常に難しく、悩み、考えた時もありました。前半は少ないながらにチャンスがあった中で、セットプレーでもチャンスを作れたので、それを決められればというのはありました。そこは僕も経験不足があったのかと実感しています」

 

★原田「ディフェンスからできていないと難しい」《北海道vs神戸》

◆デウソン神戸
▽原田浩平選手
――試合を振り返って
「3点差をつけられると、なかなか追い上げるのが難しいとあらためて実感しました。点を取ることはできてきていますが、追いつくことはできなかったので、ディフェンスからできていないと難しいと思います」

――パワープレーについて
「パワープレーは負けていたらしようと話はあったのですが、2点しか取れませんでした。パワープレーに入るまでに点が取れるのが理想かなと思います。なかなか相手を崩し切れなかったです」

――監督代行について
「鈴村選手は守備の要なので、厳しい所もあります。チアゴも累積で2人がいないのはチームにとって痛いのですが、他のメンバーも練習から一生懸命頑張って、チームにとっては勝てなければならなかったと思います。次のホームで連勝してプレーオフに行きたいなと思います」

――今シーズンの目標は
「プレーオフに出たことがないので、プレーオフに出てタイトルを取ることが目標です」

――Fリーグに長年いて思う事は
「環境や色々な面で厳しくなってきていますが、このピッチは誰もが立つことができるわけではありません。見ているお客さんに感動を与えられるプレーをしたいと思います」

――キャプテンとしてして心がけている事は
「チームが良い雰囲気でゲームに臨めるように周りを見ながらしているつもりです」

――今日の試合を点数にすると
「負けていたし、走れていなかったので40点です。主力が抜けても同じプレーができないとプレーオフに行けないと思います」

 

★小野寺監督「勝ち点3を取れたことは僕らにとっても大きな喜びで二重の喜びだった」《北海道vs神戸》

◆エスポラーダ北海道
▽小野寺隆彦監督
――試合を振り返って
「昨年、土壇場で勝利することができず、そういう思いから一年が経ちました。今日も決して楽な試合ではなかったのですが、勝ち点3の試合を見せられたことが何より嬉しく思っています。3点差でゲームを進めていたところまでは、自分たちの思い通りの展開だったと思います。しかし失点をしてしまってからミスもあり、苦しい展開に自ら追い込んでしまったのかなという印象はあります。最後の最後に勝利でき、旭川の皆さんに勝利をお見せできた喜びと勝ち点3を取れたことは僕らにとっても大きな喜びで、二重の喜びだったのかなと思います。2連勝してホームゲームに戻って来たいなと思います」

――思い入れのある旭川で試合を行うにあたり、選手には何と声をかけて送り出したか
「会場の湿度も最高潮で、暑かったですし、高山の地元である旭川で2年連続負けるのはダメだなと。みんなで頑張ろうという声だけ掛けさせてもらいました。会場の雰囲気も大きな声を出している方につられ子供たちも声をかけてくれたりと、年々と良い雰囲気が出ている体育館なので、今後も高山がいてもいなくても、ここで勝っていけるようにしたいと思います」

 

★水上「どこからでもエスポラーダコールが響いて僕たちは幸せなチーム」《北海道vs神戸》

◆エスポラーダ北海道
▽水上玄太選手
――思い入れの旭川はどんな気持ちでピッチに立ったか
「エスポラーダが作られて札幌、旭川の出身者半分という形で作られたところなので、チームの歴史の始まりと思うところで毎年来ているので、今日も勝ちたいなと思って試合に臨みました。勝利できたので本当に良かったと思います」

――久しぶりの2ゴールについて。
「早い段階で決められたのでハットトリックして、もっとチームが楽になるようにしたかったのですが、追加点を取れなかったのが個人としてもチームとしても試合を難しくしたのかなと思います」

――ベテランのセットが見られたことについて
「相手のパワープレーの時間が長かったので。僕たちがパワープレーの守備を任されているので、ローテーションをしつつ対応しましたが2失点は痛かったです。三浦が止めてくれていましたが、パワープレー返しのチャンスもあったので決めて欲しかったです」

――会場の雰囲気について
「色々なところからエスポラーダという声が聞こえました。サポーター席からいつもは聞こえていますが、デウソン側からもエスポラーダと言ってくれている子供たちがいて、凄い面白いなと思いました。ホームゲームは熱く温かい人が多いのでホームに戻って来たら負けられないし、ここ数年は、勝率はアウェイより良いです。ホーム無敗を目指しているので勝ち切るように頑張っていきたいと思います」