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★接戦となった関東ダービーはイゴール復帰の町田が浦安に勝利!!《町田vs浦安》

 

▽22日にSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017第6節の町田vs浦安が町田市立総合体育館で行われ、4-3で町田が勝利した。

▽約1週間の中断期間を経て再開されたリーグ戦。前節の北海道戦で勝利し2勝3分けの勝ち点6で8位につける町田と、仙台に完勝し2勝1分け2敗の勝ち点7で6位の浦安が対戦した。なお、町田はこの試合から守護神であるGKピレス・イゴールが復帰している。

▽浮上のきっかけをつかみたい両チームの“関東ダービー”は、立ち上がりこそ浦安が相手陣内へと攻め込む時間が多かったものの、徐々に町田が得意のパス回しから主導権を握る。すると4分には右サイドのキックインから室田がダイレクトボレーを狙うが、ここはGK藤原がセーブ。

▽続く5分にも町田は中井のボール奪取からカウンターに持ち込むと、原の折り返しにまたも室田が合わせるが、ニアサイドを狙ったシュートは枠を捉えきれない。しかし9分、原が相手陣内の第2PKスポット付近で倒されて町田がFKを獲得。これを横江が直接叩き込んで町田が先制した。

▽追いかける浦安は攻撃をフィニッシュまで持ち込めない。逆にリードする町田はなおも攻め立て、13分にはカウンターから横江のパスに森谷がループで狙う。14分には逆に森谷のシュートパスに横江が合わせにかかるが、どちらも決めきれない。

▽すると前半終盤は浦安が盛り返し、19分には裏に抜けた加藤がGKイゴールと一対一を迎えるが、ここはイゴールに軍配。それでも残り59秒、浦安は自陣の中島が入れた鋭い縦パスに小野が反応。トラップでゴール方向に運び、イゴールとの一対一を制して、前半のうちに追いついた。

▽後半は早い時間帯から動きを見せた。まずは21分に町田は室田の仕掛けからボールを運ぶも、原がボールをロスト。ところがこぼれ球にいち早く反応した中井が蹴り込んで勝ち越しに成功。すると浦安は22分に相手陣内で間接FKを獲得。荒牧がゴール前に入れたボールがディフレクトしてネットを揺らし、すぐさま2-2と追いついて見せた。

▽その後はお互いに相手陣内へと攻め込んでいくオープンな展開となるも決定機を決めきれない場面が続く。しかし30分に中井の強烈なボレーが決まって町田が3度目のリードを手にすると、36分にはカウンターから原が体でボールを押し込んで町田は4ー2と浦安を突き放した。

▽浦安は失点直後から中島をGKに入れたパワープレーに入ると、残り37秒にはイゴールのハンドからFKを獲得。しかし小野が直接狙ったシュートは滝田が体でブロックする。残り28秒には小宮山が1点差に詰め寄るゴールを奪ったが反撃もここまで。町田がダービーマッチを制した。


 

★ピレス・イゴール「久しぶりの試合で少し緊張していた」《町田vs浦安》

 

◆ペスカドーラ町田
▽ピレス・イゴール選手
——久しぶりの試合を終えた感想は
「少し緊張して試合に入りました。今季初めての試合ということもありましたし、ケガをしていたので怖さもありました。ただ、やってみると、ケガした部位については問題ありませんでした」

「試合については良い試合だったと思います。特に前半は何度もビッグチャンスを作っていました。そこを決めきれずに勿体無かったです。前半終了間際の嫌な時間帯に失点したことで、チームの顔が下がってハーフタイムに入ってしまいました」

「そこは心配していましたが、ハーフタイムで監督がアドバイスをくれたことでみんながもう一度集中して試合に臨むことができました。戦術面での修正もあって、もっと走ろうと。相手の間を上手く使おうと話して、そういう部分も良くなりました」

「そういう部分が良くなり、気持ちの面でもより良くなりました。全員がゴール方向に向いていましたし、守備では全員が戻ってきました。今季のベストゲームだと思います。ポゼッション面、戦術面がうまくいきました」

——負傷していた部位は
「腕の腱です。肉離れしてしまいました。今日、プレーしてみた感じではもう大丈夫です。試合前は心配でした。練習自体は先週から参加していて、そこでは何の問題もありませんでした。しかし、試合はスピードもシュートの威力も違うので、少し心配でした」

——ケガ明けとはいえ3失点は悔しい結果なのでは
「そうですね。悔しいですが、今日は大事な試合で、そこで勝つことができました。たとえ9-8と成っていても勝つことが大事です」

「失点は僕のミスでした。自分の中では苛立っています。例えばFKの場面は僕のミスです。ただ、負傷明けで、今日が最初の試合でした。コンディションはまだ100%になっていません。なので仕方ない部分もありますし、これからもっと上げていきたいと思っています」

「また相手のパワープレーを受けている時に、僕自身には何度かシュートチャンスがありましたが、下手でしたね。決めたかった。昨シーズンは7点決めています。今日はとても勿体無かったですね。決めていればチームをもっと楽にできたと思います」

——離脱中にチームは苦しんでいたが
「チームはもともと悪くなかったと思います。このチームは僕が出ていなくても問題ないと思っています。今もよくなっています」

——すみだが全勝で首位を走っているが
「すみだ戦は楽しみにしています。ボラも入りました。いつだってすみだは良いチームです。みんな気持ちが強くて良いチームです。今季は全て勝っていますが、これからは他の全チームがすみだを見て戦います。どのチームも上を目指して戦っているので、これから大事なことは負けないこと。まだまだシーズンは長いので、少しずつ近づいていきたいと思っています」



 

★岡山監督「一試合ごとに全力で」《町田vs浦安》

 

◆ペスカドーラ町田
▽岡山孝介監督
——試合を振り返って
「内容的には思っていた通りの試合運びができました。その部分に関しては満足しています。まだ細かい部分でチャンスを決められないことや、ファウルから与えたFKでの失点が今季は多いです。うまい試合運びができていた部分もありましたが、完全ではないと思っています。それが苦しい試合につながった要因です」

——浦安のパス回しに対してパスカットを狙っている場面が見受けられたが
「狙っていました。パス回しがうまいチームなので、しっかりプレスにいかないとボールを支配されてしまいます。プレスの仕方、奪い方を映像で見せて、選手たちはそれをよく体現してくれたと思います」

——次節に対戦する浜松は今季結果を残しており、2節先のすみだは首位であり、昨季までの所属選手であるボラが入ったが
「一試合ごとに全力で臨んでいます。なので2節後がすみだだということは忘れていました。まずは浜松に向けて全力を注ぎたいです。今年は、浜松に山元など入って、彼らに必要なタイプの選手だと思います。まだ映像は見ていませんが、多分、安定して手堅い試合ができるようになっているでしょう。おそらく難しい試合になると思っています」

「名古屋戦と府中戦ではパス回しが良くなっていました。それが北海道戦では少し落ちてしまいましたが今日は取り戻しました。良くなって、悪くなってを繰り返して少しずつ良くなっています。目指すフットサルを体現して全力で頑張っていきたいと思います」

——接戦をものにするのは大きいのでは
「全試合、勝ち点の価値は一緒です。どの試合も重要で今日だけが大事ではないです。他の試合と同じくらい大きい意味のある勝利だったと思います」

——イゴールが復帰したが彼のプレーを評価して
「良かったと思います。でも、それが全てではないです。イゴールが止めたからクローズアップされますが小野寺も先週の試合で止めています。それが全てではないです。町田がどう守ったかという内容を見てもらいたいと思っています」


 

★金山「自分たちのフットサルを体現することが大事」《町田vs浦安》

 

◆ペスカドーラ町田
▽金山友紀選手
——試合を振り返って
「平日の試合だったにもかかわらずたくさんの応援を受けました。町田が点を取ると盛り上がって、そういう会場の後押しがあって勝ち切ることができました。勝利できて嬉しく思います」

——次節に対戦する浜松は今季結果を残しており、2節先のすみだは首位であり、昨季までの所属選手であるボラが入ったが
「目の間の試合に向けていくだけです。まずは次節、その次は次節が終わってから。次は浜松だからどうではなく、自分たちがしっかり自分たちのフットサルを体現することが大事です。アウェイでも勝ち点撮って帰ってくることだけを考えています」

「イゴールが復帰して、若い選手も入って、チームとして成長段階だと思っています。階段を一つずつ上っていくだけです。次に向けて選手としてはやるべきことをやっていくだけです。今日も守備のミスがあり、攻撃もミスがありました。ミスは仕方ないですが合わない部分があったと思います」


 

★米川監督「勝ち点を取れずに残念」《町田vs浦安》

 

◆バルドラール浦安
▽米川正夫監督
——試合を振り返って
「町田は4枚で回す中、プレス回避がうまいチームです。なので相手のスペースを消す対策をしてきました。最初は慣れていない部分もあって背後のスペースを使われることもありましたが、流れの失点はなかったです。ある程度イメージ通りだったと思います」

「ただ、警戒していたFKのブラインド、セットプレー、2失点目に関してはカウンターからの失点。あの場面はこちらから見る限りはファウルかなと思って一瞬止まってしまい、こっちでジャッチをしてはいけませんが、レフェリングのばらつきはあったかなと思います」

「とはいえ勝ち点取れずに残念んです。来週は2週間で3試合を戦うので、コンディション整えて試合へ向かいたいと思います」

——追いつくまではできてなかなか勝ち越し点が奪えずにやられた印象だったが
「町田の印象とうちの印象を皆さんがどう思っているかわかりませんが、強靭なピヴォ、アラで突破できるなど突出した選手がいるわけでなく、積み重ねてゴールまで行く印象です。お互いそういう試合の進め方をしていて、トランジション、カウンター、セットプレー、ボール回しからのどっちに転ぶかという部分。それが相手に転んだのかなと。どっちに転んでもわからない試合だったとは思いますが、精度を上げて積み重ねる部分をやっていかなければいけません。早く積み重ねて、ゴール前まで運んでゴールを奪うことが大事です」


 

★藤原「セットプレーとカウンターで失点した部分は反省点」《町田vs浦安》

 

◆バルドラール浦安
▽藤原潤選手
——試合を振り返って
「スカウティングで言われていたFKに対しての対応、相手がブラインドに入るのはわかっていましたがそこでやられて悔やまれます。2点目に関しては、中島がキープしようとして、相手もボールを奪おうとして足を刈り取っていったと思います。ファウルを取ってもらえないのは仕方ないですし、こちらも足が止まったので。微妙な判定でしたが、笛が鳴るまでプレーし続けなければいけなかったと思います」

「全体的の流れは、崩されている、やられたといった印象はないです。ただ、セットプレーとカウンターはフットサルの武器で、そこで失点を重ねたことは今後の反省点だと思います。次の試合に活かさないといけません」