サッカーＪ１のサガン鳥栖に入団した元スペイン代表ＦＷフェルナンドトレス選手（３４）を迎え入れるセレモニーが１６日、佐賀市であった。サガンのユニホームを着るなどした約２５００人のサポーターは「ビッグな選手の加入で、盛り上がる」と熱狂した。

　セレモニーは幕末維新記念館（城内２）正面広場であり、始まる１時間半以上前からサポーターが集まった。フェルナンドトレス選手が登場するとスペイン語で書いたプレートを掲げたり手を振ったりして歓迎した。

　フェルナンドトレス選手は「３年前に来たスタジアムの雰囲気を覚えている。サポーターの熱狂的な応援歌と水色のタオル。選手が良いプレーをするために非常に大事」とサポーターをたたえた。

　セレモニーに参加した山口祥義知事は「県民で（フェルナンドトレス選手の）人生を応援しよう。今日がサガン鳥栖のビクトリーロードの始まりの日だ」と呼びかけた。

　セレモニー後、フェルナンドトレス選手は報道陣に「（佐賀は）いつも温かく迎えてくれる。準備は１００％できている。あとハードワークをするだけだ」と話した。自身の日本サッカーへの影響を聞かれると「私の新しい挑戦になる。私が何かを与えるというよりは、日本の皆さんがたくさんのことを教えてくれると思う。私の人生にとって、皆さんが私を育てて助けてくれると思っている」と述べた。

　福岡県大牟田市から足を運んだ小学教諭、大坪幸太郎さん（２５）は、「（フェルナンドトレス選手の移籍は）感無量。一番ビッグな選手が来ることでクラブもサポーターも盛り上がっていく。まずはゴールを期待したい。（ビクトル）イバルボ選手、豊田（陽平）選手と背の高い選手がそろうので前線に迫力が出る」と興奮して話した。【関東晋慈】

https://mainichi.jp/articles/20180717/k00/00e/040/157000c