★神戸、試合終了間際の森洸弾で劇的勝利! 最下位脱出でシーズン終了! すみだは4位でプレーオフへ《すみだvs神戸》

▽8日にDUARIG Fリーグ2017/2018第33節のフウガドールすみだvsデウソン神戸が駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われ、2-1で神戸が勝利した。

▽ついに最終節を迎えるDUARIG Fリーグ。6日から3日間にかけて駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場でセントラル開催となった。3日目第4試合では7日に行われたバルドラール浦安戦で8-0で大勝した3連勝中の4位・すみだと、名古屋オーシャンズ戦に1-3で敗れた最下位・神戸が対戦した。

▽プレーオフ進出が決定しているすみだにとって勝利すれば、第5試合で行われるペスカドーラ町田vsヴォスクオーレ仙台の結果次第で、3位浮上の可能性もある試合。対する神戸は、勝利して最下位を脱したいところ。試合はすみだが1分、岡村とのパス交換から敵陣中央右の田村がミドルシュートでゴールを脅かす。

▽4分にも清水が遠目からシュートを放つなど、すみだが立ち上がりからボールを保持。しかし、時間の経過と共に神戸も応戦し始める。霜出のパスを受けた森脩がボックス左手前から低い弾道のシュートを放つが、GK大黒が冷静に処理する。

▽対するすみだは11分、左サイドの栗本からキックインを受けた大薗が敵陣中央右から強引にシュート。これはGK小石峯に阻まれたが13分、敵陣中央やや左でパスを受けた大薗が再び強烈なシュートを放つと、ボールはGK小石峯の手を弾いてゴールに吸い込まれた。

▽先制に成功したすみだは、2戦連発となった大薗がその後も立て続けにゴールを脅かすなど思い切りの良いプレーを見せる。対する神戸も17分、右サイドでパスを受けた稲田がカットインから左足を振り抜く。さらに18分、森洸が川那部とのパス交換で右サイドを突破し、シュートを放つも決めきることができない。

▽それでも迎えた後半、昨日行われた名古屋戦でもゴールを決めた松宮が華麗なゴールを決める。22分、岡崎のパスを受けた川那部がボックス手前やや右に浮き球のパスを供給。走り込んだ松宮がダイレクトで右足を合わせ、ゴール右上に突き刺した。

▽試合を振り出しに戻されたすみだはその後、神戸のディフェンスに苦戦し、ボックス付近に近づくことができない。すると神戸は26分、ドリブルで敵陣に侵攻した川那部のパスに松宮が抜け出し、右足裏でボールを左にずらし、シュートを放つもわずかにゴール左外へと外れた。

▽嫌な時間帯が続くすみだは27分、交代で入った清水が右サイドで味方のスルーパスを引き出し、ボックス右外から右足を振り抜く。しかし、強烈なシュートは右ポストに嫌われる。さらに32分には渡井の左足シュートがGKを強襲するが、得点には至らない。

▽試合終盤に差し掛かると、徐々にすみだが神戸を押し込み始め、得点の匂いが。35分、ボックス右手前でパスを受けた田口が力強いシュート。しかし、今度はバーに直撃する。

▽敵陣への侵攻回数が増加したものの、決めきることができないすみだ。36分、岡山の左CKに田口が頭で合わせると、これが右ポストに当たる。すると神戸が素早いカウンターを仕掛ける。しかし、すみだも川那部のスピーディなドリブルを防ぎ、すぐさまカウンター返し。渡井が前線へパスを送ると、すみだは清水と田口に対して、神戸はGK一人だけ。清水がGK小石峯を引きつけてラストパスを田口へ。しかし、これがマイナス気味に入ってしまい、決めきることができない。

▽両者激しい攻防を見せて会場を沸かせると、最下位を何としても脱したい神戸がパワープレーを敢行。迎えた40分、松宮のシュートがGK大黒のパンチングを誘発し、最後は森洸が押し込んだ。

▽終盤に逆転を許したすみだもゴレイロの位置に岡村を投入してパワープレーに出る。しかし、最後までゴールは生まれず試合終了。終盤に逆転劇を見せた神戸が最下位を脱出してシーズンを終えた。一方のすみだは4位でプレーオフに臨むこととなった。

 

 

★鈴村監督「今日は人間力で勝った」《すみだvs神戸》

◆デウソン神戸
▽鈴村拓也監督
――試合を振り返って
「最下位を脱出するという目標に向けてこういうタフな試合で、すみだとの攻防を繰り広げられたことに感謝しています。クリーンで激しいプレーというのがFリーグの一番良いところだと思っていますし、それが出た試合だと思います」

「その中で、何をするにもまずそこで勝たないといけないです。そこから始まる戦略であるということをシーズンを通してやってきましたけど、それを全て選手たちが体現してくれたのは嬉しいですし、感謝しています」

「1失点してしまいましたけど、落ちることなく継続して前後半戦えていたので、素晴らしかったと思います。流れからもゴールが生まれることが続いていました。パワープレーは、僕自身こだわりのあるもので1、2点差であれば全然追いつけると思っていますし、今日は勝つために最後タイムアウトをとってやりました」

「僕は何も言っていない中、選手たちが相手の隙を突いてくれて素晴らしい反応をしてくれました。それが詰まったゴールであり、守りきれたところなのかなと思います。それがイコール総括でもあり、これがシーズン最初からできていればなとも思います」

「今日は人間力で勝ったなと思います。来シーズンは、この経験を生かしてベテランも若手も成長し、ステップアップしていきたいです。自分自身もそうです。1年間ありがとうございました」

 

 

 

★稲田「この1年は今後の人生において大きな経験をした」《すみだvs神戸》

◆デウソン神戸
▽稲田瑞穂選手
――試合を振り返って
「すみだはプレーオフに進出する強豪ですし、チームワークのあるチームです。僕らはそれ以上のチーム力を発揮しないと絶対今日の試合は勝てないと思っていましたし、その中で出場できない選手もいましたけど、そういう選手たちもベンチから声を出してくれたり、日々の練習からも一緒に築き上げていけたことが今日の結果に出たと思います」

「1年間としては苦しいシーズンで、キャプテンとしての責任もすごく感じる1年でした。この1年は今後僕たちがフットサルをするにしてもしないにしてもすごく人生において大きな経験をしたと思います」

「簡単には勝てないですし、勝つためには幾つもの壁を乗り越えていかないと勝てないということを実感しました。結果は出せなかったですけど、ぶつかったという経験を生かして一人一人が大きく成長していくと思います。その中で、一緒に戦ってくれたサポーターの皆さん、応援してくださった皆さん、フットサルを盛り上げてくれた皆さんに感謝しています。ありがとうございました」

 

 

★須賀監督「来年に向けて伸び代しか感じていない」《すみだvs神戸》



 ◆フウガドールすみだ
▽須賀雄大監督
――試合を振り返って
「スコアは2-1で負けましたけど、非常にゴール前でのチャンスがお互い多かった試合でした。決め切ることで勝ちきりたいゲームではありましたけど、相手の守備が素晴らしかったのでそこを認めて、次のプレーオフへ向かって行きたいです」

「今季は色々な変革期で、主力選手が抜けたり、若手選手を積極的に起用したりしました。その中で、順位は4位ですけど勝ち点で言えばクラブ史上最高の勝ち点を獲得できたことに対しては、成長を感じる1年になりました。そういう意味で今年は色々な選手が成長した年だと思うので、来年に向けて伸び代しか感じていません。クラブとしては順位は昨年と同じですけど、躍動し、前進した年だと思っています」

「今シーズンまだ優勝を狙うチャンスがまだあるので、しっかりとプレーオフを勝ち切るという準備をして行きたいです」

 

 

★清水「個人としてもゴールがゼロで終わったことは反省している」《すみだvs神戸》

 

◆フウガドールすみだ
▽清水和也選手
――試合を振り返って
「攻撃陣がしっかりと決めきれなかったことが大きいのかなと思っています。もっと起点を作らなくてはいけないですし、個人で打開してチームを助けなくてはいけないと思います。個人としてもゴールがゼロで終わったことは反省しています。また、プレーオフというチャンスがあるので、もう一度気を引き締めて、チーム一丸となって優勝を目指したいなと思います」

 

 

 

引用元:Fリーグモバイル http://sp.f-lg.jp/news/view?news_no=300483&page=0