1: :2017/12/29(金) 08:19:57.55 ID:
メルカリは今年4月、鹿島アントラーズとクラブオフィシャルスポンサー契約を結び、スポーツ業界に進出。試合後に選手の愛用品を出品するなどの新たな試みで、スポーツ界に新風を吹き込んでいる。

Jリーグ入りを目指すJFLのFC今治は5000人収容の新スタジアムを完成させるとともに、「フットボールパーク」として周辺施設を巻き込んだ新しい観戦モデルを提示しようとしている。

スポーツビジネスとは何か、スタジアムビジネスとは何か。岡田武史オーナーと小泉文明社長の熱いトークセッションは続く。(文/スポーツライター二宮寿朗、企画編集/武田鼎・FIREBUG)

● ビジネスとして成立させるために スタジアムを自分たちで建設

 小泉文明(以下、小泉) これまでスタジアムは、主に自治体が作ってきた中で、岡田さんは自分たちで作ったんですよね。スタジアムを自分たちの思い通りにするというのは、ビジネスとして発展性があると思います。今年9月にオープンしたばかりですが、これからが面白いんじゃないですか。

 岡田武史(以下、岡田) スタジアムを思い通りにできなかったら、スポーツビジネスはできません。行政に作ってもらうと、いろいろと縛りが出てきますからね。プロ野球、横浜DeNAベイスターズの南場智子オーナーとは旧知の仲ですが、球団がスタジアムを買収したのも、思い通りにやりたいからだと聞いています。そもそもIT企業の立場から見て、小泉さんはスタジアムビジネスに可能性を感じてますか。

● 顧客のIDを把握し エンゲージメントさせる

 小泉 もちろんです。収益で言えば、一人ひとりのお客さんのIDを把握して“エンゲージメント(結びつき)”させていって、チケットと合わせてグッズを買っていただくとか、そもそもチケットについても、需給によって価格を変化させる“ダイナミックプライシング”をやれたら面白いと思うんですよね。

 岡田 僕は年齢からしてITには強くないのですが、ITやAIを使ってファンエンゲージメントしていく時代だとは感じています。IDの話で言えば、抽選会をやってお客さんの名前を書いてもらって情報をいただくとか、もうそんな時代じゃない。スタジアムでWi-Fiを飛ばしてしるのも、アクセスしてもらって情報を蓄積したいから。

 小泉 地方だから可能性があると、僕は思うんです。大きな都市になるとスポーツ以外にもいろいろなエンターテインメントがありますよね。観戦した後に「じゃあここに行こうか」みたいな話になる。でも地方は、そうじゃない。エンターテインメントのコンテンツが乏しい分、逆にスタジアムには可能性があるということ。試合後も過ごせる場所を提供できれば、ビジネスになります。

 岡田 イタリアのユベントスは6万5000人収容のスタジアムから、4万人収容の複合型スタジアムに切り替えました。すると、以前はスタジアムから100マイル(160キロメートル)離れたところから来た人が10%以下だったのが、今では55%まで上がったそうなんです。サッカーが大好きなイタリア人でさえ、サッカーを見るために100マイル以上離れるとやってこないのが現実です。

 そういう意味では、遠いところから来てもらうには半日過ごせる“場”を提供しなきゃいけない。今治もサッカーだけに興味があって来場する人自体、少ないんです。今治市街は閑散としているかもしれないけど、ここに来たらにぎわいはある。ファン同士で交流や絆も生まれてくる。だから、“フットボールパーク”にして、サッカーを知らない人でも楽しめる場にしたい。

 小泉 なるほど。

12/29(金) 6:00配信 ダイヤモンドオンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171229-00153897-diamond-bus_all&p=1
2: :2017/12/29(金) 08:20:34.10 ID:
● 周囲の施設も巻き込んで エリア全体で盛り上げていく

 岡田 我々は、エリア全体で盛り上げていこうという発想です。スタジアムの隣に大きなイオンモールがあるんですよ。調べたら、スタジアムに来た6割のお客さんが、試合後にイオンモールに行っているんです。ウチのチケットを持っていたら割引になるとか、そこでFC今治のトークショーをやるとか、エリアで試合後も楽しく過ごしてもらいたいという発想ですね。

 小泉 地方の特色によって、できることはたくさんありますよね。

 岡田 まさにそう。今治の財産の一つは、瀬戸内海の島々を繋ぐ「しまなみ海道」の素晴らしい景観。でも、リゾート施設がないんです。スポーツ、エンターテインメント、アート。この三つを融合させていく発想が必要だと僕は思っていますね。小泉さんは、そもそもなぜアントラーズのスポンサーになろうと思ったんですか。

 小泉 きっかけは知り合いから紹介を受けてなんですが、父が鹿島の隣町出身という縁もありました。子どものころ、カシマスタジアムに行ってこけら落としの試合を見たこともあるんです。

 岡田 元々、接点があったんですね。

 小泉 もちろんビジネスの観点に立った上での決断でした。鹿島やJリーグのお客さんが男性であったり、年齢層が40代以上であったりして、逆にメルカリのユーザー層は20代、30代の女性が中心です。我々は40代と男性は強くなく、マーケティング面から言っても相性はいいと思いました。それに、リアルとインターネットの垣根がなくなってきたというのも実感としてありますので。

● リアルに体験できることが ネットに融合し大きな可能性

 インターネットの良さは、好きなタイミングで買い物できたり、動画を見たりできること。逆にスポーツをライブで観戦する、体験するというのは、そのときしかできない。若い人たちは“いつでもできる”非同期と、“そのときしかできない”同期を分けて考えていませんし、行ったり来たりしながら日々を楽しんでいます。今この場所にいる素晴らしさというリアルの良さと、日常の空いている時間で利用するインターネットの良さが融合していくことで、いろいろと面白くなっていくんじゃないかという期待感が僕にはあります。

 岡田 垣根がなくなっていることもそうですけど、リアルが懐かしいという揺り戻しが起こっている印象も受けますよね。

 小泉 リアルに体験するところに、大きな可能性を感じています。

 岡田 実は、今のスタジアムとは別に、1万5000人収容の複合型スタジアムをつくる計画を進めています。あくまで構想ですけど、個人の健康状態を日頃から端末でチェックして、年に1度、今治に足を運んでもらって施設でしっかり健康診断する。しまなみ海道のサイクリングや、サッカー観戦もセットにしたい。そうやって、リアルとインターネットの良さを使いたいと思っているんです。例えば、スタジアムにスポーツクラブを併設して、そこの(ランニングやウォーキングを行う健康機器の)トレッドミルは10番の選手と同じスピードにしてみるとか、いろんな試みができるんじゃないかと考えています。

 小泉 中でも、VRが新しいファンとのエンゲージメントの形になるんじゃないかなと思います。

 岡田 それはすごく興味深いですね。

つづく
3: :2017/12/29(金) 08:21:19.85 ID:
 VR動画の提供や選手の私物販売 広がるエンゲージメント効果

 小泉 9月の大宮アルディージャ戦を「mercari day」として、当日限定となる360度VR動画の提供をやってみたんです。段ボールのVRキットを組み立ててもらって、そこに自分のスマホを入れてもらう。選手の目線で移動バス、クラブハウス、試合開始前のロッカールームをVR専用のカメラで撮影し、編集したものを「You Yube」に上げてそれをスマホがセットされたVRキットで見てもらいました。2万個のキットを配ったのですが、好評でした。

 岡田 それは面白いな。VRがあれば、たとえばアウェイに行けないファンのために、実際に応援しているような感覚でスタンドの揺れとか、天気も感じてもらったりしても面白いと思うんですよ。雨ならディズニーランドのようにミストを使うとか(笑)。

 小泉 アイデアは広がりますよね。VRのイベントによって、実はスタジアムWi-Fiの接続率が上がったんです。多くの人が会員登録をしてくれましたから、情報の蓄積という意味でもアントラーズはすごく喜んでくれましたね。

 岡田 鹿島では他にどのような取り組みをしているんですか。

 小泉 Instagramなどで利用できるようなアントラーズとメルカリがコラボしたフレームを提供しました。インフルエンサーとして若い女の子に来てもらって、アントラーズのフレームでインスタにアップしてもらう。そうすることで、今までスタジアムに来なかったような若い女性にエンゲージメントの効果があると思っています。

 また、毎ホーム試合後、クラブOBの中田浩二さんに司会をやってもらって、選手の私物をメルカリに出品してもらっています。昌子源選手のトレーニングウェアだったり、土居聖真選手のシューズだったり、いつも大体数秒で売れていきます。メルカリを使ったファンとクラブの交流事例ですが、やはりネットの活用は急務だと思うんですよね。例えば、イケメン選手を応援する友達に誘われてカシマスタジアムに初めて行った女の子が、「面白かった」と体験をSNSで発信し、それがシェアされバイラルしていく。こうしたことで新たなファンが増えていくことで、継続的にクラブが発展していく。ネットだからできることは多いと思うんです。

 岡田 分かります。

つづく
4: :2017/12/29(金) 08:21:41.95 ID:
 小泉 鹿島さんと仕事をしていると「そんなアイデアがあるんですか」と驚かれるわけです。ファンとクラブをつなげるだけでなく、企業も社会の一部なので、地域を盛り上げることに貢献できると考えています。

● 顧客と一緒に感じる 小さなワクワク感が大事

 
岡田 クラブを経営する立場で言えば、サッカーの中身をしっかりと見せる一方で、お客さんにはどんどん参加してもらいたいなと思うんです。南場さんに誘われてベイスターズの試合を観戦したとき、0対6で負けているのにお客さんはほとんど帰らないんです。選手の歌に乗って、みんな踊ってね。まあ南場さんも隣で踊っていたけど(笑)。一緒に参加したくてみんな残っている。そういうのも発信されていくと、もっと広がりが出るのもかもしれませんね。FC今治がEXILEのUSAさんに公式応援ソングを作ってもらったりしたのもその一環なんです。

 小泉 岡田さんはオーナーとしてほかにどのようなことを意識されているのですか。

 岡田 小さなワクワク感をいっぱい散りばめておくことですかね。

 小泉 小さなワクワク感、いいですねぇ!

 岡田 USJに社員研修に行ってもらって、感想を聞いたら「小さなワクワクがいっぱいあった」と。そうだよ、それが大事なんだよと僕は言いました。たとえば試合の日はスタッフに海賊の格好をしてもらってお客さんを迎えていたり、Wi-Fiサービスで宝さがしをやってもらったり。まだまだアイデアを出していきたいなとは思っています。来年はぜひ今治に遊びに来てください。小泉さんからはぜひいろいろとアイデアをいただきたいですね。

 小泉 是非、行ってみたいですね。今度は今治で岡田さんの熱量を感じたいと思います(笑)。
6: :2017/12/29(金) 08:22:08.78 ID:
長いけど岡田の話だから面白そうだな
7: :2017/12/29(金) 08:23:32.85 ID:
メルカリとかいかがわしい企業と対談しやがって岡田も胡散臭いな
8: :2017/12/29(金) 08:27:02.39 ID:
>>7
メインスポンサーにLDHがいるんだぞ
9: :2017/12/29(金) 08:28:32.12 ID:
岡ちゃん鹿島の監督あるんかこれ
13: :2017/12/29(金) 08:39:30.77 ID:
高田社長の勝ちだね
高田社長もレイコップとかの罪はあるけど
19: :2017/12/29(金) 08:53:11.97 ID:
岡田も高田社長と対談しろよ
クラブ社長のライバルだからやり辛いか

脳内ワクワク妄想もいいけど
スタジアムや周辺に出向いてサポーターがなにを欲しているのか
気が付いたらすぐ対応。テレビやネットで見るファンがなにを欲しているのか。気が付いたらすぐ対応
そういう現場主義、体感主義の一つ一つの積み重ねが大事
なんでもネットでID化、AIやビッグデータで見に来た客にどんなグッズも買わせようか
長くいさせて飲み食いさせようか。とか経営は大事だが
そういう金勘定のビジネスとお客さんを番号化させるみたいなのは良くない。便利で進んでるのかも知れないが
本質のサッカーを見て楽しんでワクワクして貰う。笑顔になって一人一人と顔を合わせて握手する。
無料Tシャツなどを感謝の気持ちを込めてプレゼントする。
少しずつスタジアムを改良する。近所迷惑にならない限りで打ち上げ花火をあげさせて貰う。
地元商店街や地場産業の中小企業や町工場、職人とコラボをする。

こういうことが大切
20: :2017/12/29(金) 09:28:00.31 ID:
鹿島はこんな企業がスポンサーでいいのか
イエローハットの件もあるし、スポンサー企業のコンプライアンスは気にしないタイプか
22: :2017/12/29(金) 09:45:44.54 ID:
複合型スタジアムに何があればいいのよ?
漫画喫茶?スーパー銭湯?ラウンドワン?屋台街?
23: :2017/12/29(金) 09:50:00.13 ID:
VRで面白そうなのはパブリックビューイングだろ
アウェー試合の映像を自宅でVRで、アウエースタジアムで見てる感覚で楽しめたら最高
26: :2017/12/29(金) 10:38:46.79 ID:
スタジアムを思い通りにできなかったら、スポーツビジネスはできません。
行政に作ってもらうと、いろいろと縛りが出てきますからね。



ホント、その通りだよね
28: :2017/12/29(金) 10:57:00.47 ID:
Jクラブをこういうビジネスの視点から語るのは良い傾向だよね

これまでは、「地域密着」だの「地元に貢献」だのと
綺麗事ばかり並べて
アマチュアの感覚から抜け出せない美談ばかりが持て囃され過ぎた
30: :2017/12/29(金) 11:08:14.85 ID:
バイク業界に巣食うバイク王並の違和感w
32: :2017/12/29(金) 11:21:26.95 ID:
ITスタートアップを見るとすぐ胡散臭い発言をする5ch
実際に動きが鈍くて役に立たないのは東芝に代表されるようなオールドエコノミーなんだよなあ
33: :2017/12/29(金) 11:30:59.91 ID:
>>32
監督官庁とグルで法規制かかる前に儲けて逃げるだけのビジネスモデルやし・・・