★府中が大阪とのシックスポインターに逆転勝利!! 大阪は加藤が復帰も終盤に連続失点《府中vs大阪》

▽18日に浦安市総合体育館でDUARIG Fリーグ2017/2018第25節の府中アスレティックFCvsシュライカー大阪が行われ、4-1で府中が勝利した。

▽代表戦のため約3週間ぶりとなったFリーグ。バルドラール浦安と府中アスレティックFCの共同開催が行われ、第1試合ではここまで14勝4分け6敗でプレーオフ圏内に位置する5位の府中(勝ち点46)と、14勝3分け7敗で6位の大阪(勝ち点45)によるシックスポインターとなった。なお、アウェイの大阪は加藤が2017年1月28日に行われた昨シーズンの第30節、名古屋オーシャンズ戦以来となる復帰を果たしている。

▽試合は開始早々に大阪がチャンスを迎えるが、今井、佐藤が立て続けに放ったシュートは府中が体を張って守りきりゴールラインを割ることはできず。府中も3分に皆本のスルーパスから抜け出した柴田がボックス右から狙うが、ボールは枠外へと流れていった。

▽迎えた4分、大阪は左サイドからカウンターを仕掛けると、府中がラインを割ったと主張したことで一瞬動きが止まったところを見逃さず。最後は右サイドのチアゴが放ったシュートがポストに当たりながらもネットを揺らして大阪が先制する。

▽追いかける府中は8分に右キックインで柴田がミドルレンジから狙う。12分には右CKから関がボレーシュートを放っていくがどちらも決めきれず。しかし15分、府中は相手陣内のさらに深い位置で堀米の横パスを奪った柴田が決めきりスコアを振り出しに戻す。さらに19分にはカウンターから上福元が右サイドを持ち上がり、最後は左サイドの内田がGKとの一対一を制して、府中が逆転して前半を終えた。

▽すると後半はリードする府中が勢いを持って試合に入り、21分には右CKから渡邉がダイレクトシュートを狙うと、22分にはGKクロモトのクリアランスを、相手陣内左サイドで渡邉がダイレクトで中央に折り返す。最後は岡山がこのボールを押し込みにかかるが決めきれない。

▽大阪も24分にカウンターから抜け出したチアゴがGKクロモトと一対一を迎えたが決めきれず。すると大阪は36分からは小曽戸をGKに置いたパワープレーに出る。さらに前半にセットプレーのワンプレーで出場していた加藤が右サイドの奥にポジションを取った。

▽まずは追いつきたい大阪だったが、37分にはチアゴが放ったシュートに対して、ブロックに入った柴田に当たったボールはそのまま大阪のゴールマウスに吸い込まれ、府中が幸運な形で点差を広げる。さらに39分、再びチアゴがシュートを狙った、大坂だったが、またも自陣方向にボールが溢れると、これを渡邉が押し込んで府中が4点目を奪取。さらに試合終盤にはGKクロモトのクリアランスを、小曽戸がボックス外で手を使いボールをキャッチしてしまう。小曽戸はこれが2度目の警告となり退場。試合はそのまま終了を迎え、府中が大阪に快勝した。

 

 

★谷本監督「前半で逆転できたことで選手も自分も自信を得た」《府中vs大阪》

◆府中アスレティックFC
▽谷本俊介監督
――試合を振り返って
「3週間の中断期間を経て最後のラストスパート。プレーオフ争いが熾烈な中、この一戦は自分たちにとって重要です。リーグ戦ですがトーナメントの決勝戦の位置付けで戦い、負けられない状況で臨みました。過去、監督してきた中でこういう試合で負けてきましたが、今日は過去を払拭するような戦う姿勢、ここぞというところでの質の高いプレーが勝因です。また、勝つために点を取らなければいけないですが、守備を一番のポイントにおいて戦略プランを練りました」

「相手は攻撃のタレントが揃っています。できる限りその選手に自由にプレーさせないために、相手コートでのプレー考えて前からプレッシングをしました。先に点取られましたが、追いついた柴田のゴールも前からのプレスからのものです。前からいく分、カウンターに対する守りから逆カウンターでの2点目。狙い通りの前半で逆転できたのは選手も僕も自信になった」

「内容はまだまだな部分ありますが、僕らもこの1カ月、試合に望むのは難しく練習すらままならない状態です。代表組が抜けていた間のトレーニングもサテライトを呼んでようやくFPが8人となりました。ケガもせず、累積もなく、毎日取り組んでくれているメンバーの土台があって、その上に代表選手のプレーがあります」

「それぞれの役割をこなせていることが今年の粘り強さだと思います。前節は負けましたが、連敗なく、今日も止められました。そこが今年の強みで、誰が抜けても先発、ベンチが毎試合変わる中で勝ち点を積み上げられています。結果で言えば渡邉が得点を量産していますが、それぞれが役割をこなしているからです。力強さ、グループとしての強さを持っています」

「さらに大事な試合が続きますし、プレーオフでは一つも負けられない戦いになります。そこで勝てるように。まだ8試合あり気を抜かず、このサバイバルを生き残れるようにしたいと思います」

 

 

★木暮監督「どこであろうと勝ち点3を取ることが大事」《府中vs大阪》

◆シュライカー大阪
▽木暮賢一郎監督
――試合を振り返って
「3週間の中断期間で、選手たちはこの状況を抜け出すために良い姿勢、良い強度、良い内容のトレーニングを積んできました。そこに関しては試合前、試合後に変わらずその姿勢は評価しました。プレーの質で言えば、内容的には中断前よりも質が高いプレーを見せてくれたと思います」

「ただ、勝負事は流れがあり色々な要素が絡むものです。今日の試合の重要性は理解していますし、チームはチャンピオンチームとして臨んでいますが、新しい選手、新しい方向性に進んでいることも事実です。残り8試合。まだプレーオフの可能はありますし、今日の敗戦を受けて何か変わるわけではないです。良いトレーニング積んで、進むべき方向に進んでいきたいです」

――次節の名古屋戦に向けて
「この状況において全ての試合が重要だと思います。自分たちは6位で、自分たちの結果と当該チームの成績で状況は変わります。相手がどこであっても目の前の試合で勝ち点3取れればプレーオフに近づくと思います。逆に勝ち点落とせば一歩下がるか他のチーム次第で変わらないか。そこは気にしても仕方ないものですし、名古屋であろうと勝ち点3を取るために努力することが重要です」

――復帰した加藤選手について
「チームの今のケガ人の状況、累積の状況。そして若い選手は全日本選手権の決勝控えている中で、連れてきたのはフリーキックやパワープレーでのワンポイントを考えていました」


★加藤「チームを勝利に導けるようにコンディションを上げていきたい」《府中vs大阪》

◆シュライカー大阪
▽加藤未渚実選手
――今年の1月に負傷して以来となるピッチだったが
「最初、いつこの実感が湧くのかなと思っていました。移動のバスの中ではそれほど思っていませんでしたが、ウォーミングアップや、試合前に府中の選手との挨拶の中で『おかえり』と言ってもらえたときに、実感が湧いてきて感極まるものがありましたね」

――大きなケガだったが、復帰して不安などはないか
「今のところ大丈夫です。今日のシチュエーションだと、一対一を仕掛けるような場面はありませんでした。やれる実感はあるので、あとは実戦で結果を残さなければいけません。ただ、100%ではなく筋持久力など。前のようにプレーして、休んで、プレーしてと何回も繰り返すことは難しいです。そこは実戦でつけていかなければいけません」

――ケガをした時は優勝が決まるかどうかの大一番だった。そこからチームは優勝したが、加藤選手が復帰したいまはプレーオフ争いをしている。チーム状況が大きく変わっているが、ケガをしている間にチームを見ていて感じたことは
「ケガしている間でも、遠征などでビデオ係として連れていって貰っていました。その中で、俺ならこういうプレーをしていた。こういう流れでシュートを打っていたとか、そういうものは感じていました。ただ、チームはチームで100%で戦っていましたし、自分が出た時のための感覚を忘れないようにしていましたね」

――復帰してこれからは出場時間も増えてくると思うが今後の意気込みを
「チームは苦しい状況で、自分は復帰増しました。これからはチームを助けられるように。リーグ優勝は現実的に難しいと思うので、プレーオフ圏内に入って勝利に導けるようにコンディションを上げていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

 

引用元:Fリーグモバイル http://sp.f-lg.jp/news/list

 

 

                                                                                                                                 
※今年1月の名古屋戦で膝を負傷した、大阪のFP加藤末渚実選手が長いリハビリを経てこの試合で復帰を果たしました。おかえりなさい。
昨シーズンはFリーグベスト5に選出。