1:2017/01/24(火) 22:29:25.19 ID:
抜かれても、抜かれても、彼らは立ち上がる。

 2017年のシーズンもまた、湘南ベルマーレは大幅なチームの刷新を強いられた。'16年のGK秋元陽太、DF遠藤航、亀川諒史、古林将太、MF永木亮太に続いて、'17年はDF三竿雄斗、MF菊池大介、大竹洋平、FW大槻周平らが他チームへ移籍していった。J2をぶっちぎりで制した'14年シーズン、昇格1年目で8位に食い込んだ'15年のレギュラークラスが、この2シーズンでほとんどいなくなってしまったことになる。

 今オフの選手流出については、J2降格が影響していただろう。J1に踏みとどまることができていれば、引き続きプレーする選手もいたに違いない。

 ただ、ベルマーレの選手たちが他クラブからオファーを受けるのは、一人ひとりの選手が認められていることだけが理由でない。キックオフから試合終了まで全員が足を止めず、つねにゴールを目ざしていく“湘南スタイル”が、眩しい価値観として他クラブから評価されているからだ。

 走力に優れ、局面で戦い、諦めない姿勢を貫くベルマーレの選手なら、どんな監督のもとでも、どんなシステムでも機能するはずだという認識が浸透しつつある。
浦和で、鹿島でスタメンを確保する選手が続出。

 実際に、移籍していった選手の多くはステップアップを果たしている。

 ベルマーレ在籍当時に日本代表デビューを飾っていた遠藤は、浦和レッズで定位置を確保し、ステージ優勝とチャンピオンシップ出場を経験した。永木は鹿島でスタメンに食い込み、昨年11月に日本代表デビューを飾った。それだけでなく、クラブW杯でキャプテンマークを巻いてプレーした。'15年にアビスパ福岡へ期限付き移籍し、'16年にそのまま完全移籍した亀川は、遠藤とともにリオ五輪に出場している。

 今オフに新天地を求めた三竿は、現J1王者の鹿島の一員となった。菊池は遠藤のチームメイトとなり、レッズの赤いユニフォームを着る。ストライカーの大槻は、ネルシーニョ監督のもとで戦力の整備が進むヴィッセル神戸へ招かれた。


「現実的な対応策としては、やはり予算規模」

 “湘南スタイル”がJリーグの優良ブランドとして確立されてきただけに、このチームのレギュラークラスは他クラブから熱視線を浴びる。'15年と'16年に限らず、ベルマーレは今後もオフのたびに主力が流出する危機にさらされるかもしれない。

 代表取締役会長の真壁潔も、「現実的な対応策として、やはり予算規模を大きくしないと」と話す。大企業の資本注入を受けていないベルマーレは、J1なら下位で、J2でも中規模の年間予算で運営している。選手への報酬にはボリュームを割いているが、J1のトップクラスと肩を並べるのは難しい。

 ソフト面で劣勢を強いられているところもある。ホームスタジアムの平塚競技場は、昭和の時代に造られたオールドファッションな装いだ。収容人数は1万5千人強とコンパクトで、入場料収入には限界がある。スタジアムのキャパシティが、増収への壁となっているのだ。

 新スタジアム建設を検討する第三者委員会がスタートしたものの、少なくともあと数年、ひょっとしたらあと10年単位で、平塚競技場に軸足を置くことになる。アウェイゲームでサッカー専用スタジアムの快適さに触れる選手からすれば、平塚競技場という空間に物足りなさを感じても不思議ではない。それが一因となって、移籍へ気持ちが傾く選手がいるかもしれない。
2009年からの7年間で体験した3度の昇格と降格。

 真壁が言う。

 「1999年に市民クラブとして再出発してからこれまでは、経営することに力を注いで走ってきた。とにかく一度はJ1へ戻らなきゃいけない、それはベルマーレを支えてくれている皆さんとの約束ととらえていて、'09年に反町監督が見事なマネジメントで上げてくれた。その後も曹監督のもとで'12年、'14年と昇格したけれど、これからは戦略的な資金の貯め方を考えていかないといけない」
送り出した選手が湘南に戻るケースが増える?

 ただ、と真壁は続ける。溢れるほどのバイタリティでクラブを牽引してきた会長は、表情に悲壮感を浮かべることなく話すのだ。

 「秋元のようなケースがこれから増えるんじゃないかな、と思っているんです」

 '16年にFC東京へ移籍したGK秋元陽太は、わずか1年でベルマーレへ戻ってきた。昨シーズンはレギュラーとして活躍しており、J1で引き続きプレーすることもできた。FC東京を離れることが明らかになれば、他クラブが触手を伸ばしてきたはずである。

 それなのに、秋元はJ2へ降格した古巣へ帰還した。「結果で恩返ししたい」と、言葉に力を込めるのだ。
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真壁が解説する。

 「菊池大介にしても、ウチのクラブで一番と言っていいくらいに海外志向が強かった。それならばウチよりレッズのほうが可能性があるかも……と考えるのは分かる。選手のキャリアとして見ても、移籍を経験するのは悪いことではない。そのうえで、移籍をした選手たちが30歳ぐらいになってもう一度戻ってくるような環境を、作っていきたいと考えている。湘南スタイルを知る選手が戻ってくれば、それが遺伝子として継承されていくことにつながりますから」

 トップチームを統括する坂本紘司スポーツダイレクターは、真壁の見立てに大きく頷く。2度のJ1昇格に貢献したクラブOBでもある彼は、選手たちの本音に触れてきた。

 「出て行った選手たちも、ベルマーレでやりたい気持ちがあるなかで違う選択をした、というところがあります。新たな目標を追いかけたい、という選手ばかりだったと思います。もちろん、J1に居続けることで選手を引き留められる現実はありますから、最優先事項として考えるのはJ1に定着できるチームを作ることです」
今年は、高校ナンバー1のDFが湘南を選んだ。

 J2降格によって移籍に踏み切った選手がいた現実を、坂本は真正面から重く受け止めている。同時に、'12年の現役引退とともにクラブの営業職に転身し、昨年8月から現職に就いたレジェンドは、まったく違う未来図も思い描いていた。

 「主力選手を引き留められなかったとしても、出て行った選手を上回るような選手が控えているような状況を作りたいんです。育成組織からトップに昇格する選手や、高校、大学、他クラブから選手を獲得したりして、出て行った選手を補って余りある選手を揃える。そういうサイクルを作るべきだと、自分に言い聞かせています」

 近未来のベルマーレを背負う素材が、'17年の新入団選手にはいる。市立船橋高校のキャプテンにして、高校ナンバー1のDFとの評価を集めた杉岡大暉が入団してきたのだ。「J1のクラブからもオファーはありましたが、このクラブなら自分が日々成長できると思いました」と、18歳の長身センターバックは声を弾ませる。


J2の湘南にJ1のレギュラークラスが来る理由。

 柏レイソルから期限付き移籍してきた秋野央樹も、ベルマーレのサッカーに魅せられたひとりだ。昨季はJ1リーグの23試合に出場し、ゲームキャプテンを任されることもあった22歳は、当然のことながらレイソルに残ることができ、J1の他クラブでプレーすることもできた。それでも彼は、平塚市の馬入グラウンドで練習することを選んだ。

 「去年のシーズンにベルマーレと3回対戦したんですが、ひたむきにボールを追いかける姿勢やアグレッシブさ、球際で戦うといったところを強く感じました。それは自分に足りないところで、レイソルでも意識してやればできることですが、レイソルでは他の部分で補うこともできます。でも、ベルマーレではそういったことをしっかり表現しないとピッチに立てない。ここでやったら自分は成長できると思ったんです」

 Jリーグ随一と言っていいハードな練習には、「期待以上です」と笑みをこぼす。チーム始動から数日で、秋野は自らの決断に確信を抱いている。

 「J1からJ2へ行くなんて、何をしてるんだと思われるかもしれません。けれど、自分が成長するためにはここでやることが実は一番の近道かな、と。J2はJ1よりレベルが低いとも、簡単に昇格できるとも考えていません。そのなかで、自分が成長できるのはこのクラブだ、と思っています」
湘南は「日本サッカーのために」と本気で思っている。

 歴代の監督が土台を積み上げ、曹貴裁監督が昇華させた“湘南スタイル”は、他クラブの選手を惹きつけてやまない魅力を放つまでになった。それゆえに選手を引き抜かれてしまうのだが、一方で、モダンフットボールに必要な要素を身につけたい選手がベルマーレの門を叩く。だとすれば、ベルマーレのスタイルが絶えることも、錆びつくことも、輝きを失うこともないだろう。

 真壁が言葉に力を込める。

 「'14年のブラジルW杯で優勝したドイツのブンデスリーガでは、ウチぐらいの走行距離が平均ぐらいなんですよ。日本のサッカーのためにと口にしたら、何を言っているんだと思われるかもしれない。でも、“我々のサッカー”は決して特別ではない。日本代表を強くするためにもベルマーレのサッカーをやり続け、1年でJ1へ戻り、J1へ定着できるチームを作っていきたい」

 他チームに選手を抜かれても、“湘南スタイル”は息づいていく。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170124-00827318-number-socc&p=4
3:2017/01/24(火) 22:32:00.62 ID:
いや、秋元欲しいJ1なんかないだろ
13:2017/01/24(火) 22:50:05.32 ID:
>>3
GKが弱いJ1のチームなら、秋元を獲りにいっても良いと思うわ
まあ、J1の残留争い~J2の昇格争いするチームのキーパーとしては秋元は悪くない
17:2017/01/24(火) 23:03:16.52 ID:
>>13
秋元はムラがありすぎるわ
守備のライン低いところならJ1でもいけそうだけど
瓦斯で権田の後釜やるにはきつかった
4:2017/01/24(火) 22:34:03.83 ID:
チョウキジェ監督がお金持ちチームでやったら上手くいくのか見てみたいわ。
9:2017/01/24(火) 22:42:26.94 ID:
>>4
古林曰くキジェと風間は同じタイプらしい。
5:2017/01/24(火) 22:37:29.59 ID:
あのサッカーをやるにはもっと強いチームでやったほうがいいのでは?
6:2017/01/24(火) 22:39:17.66 ID:
秋野のレンタル移籍は意味がわからん
10:2017/01/24(火) 22:45:23.93 ID:
>>6
書いてあんじゃん
8:2017/01/24(火) 22:41:56.38 ID:
去年の千葉は一年でこれだかんな
2年もかけて人が入れ替わったからってネタにもならん




14:2017/01/24(火) 22:50:59.74 ID:
>>8
結果出してるチームが引き抜かれたって話なんだけど
12:2017/01/24(火) 22:47:44.18 ID:
既に時代は尾関スタイルだよ
16:2017/01/24(火) 22:57:16.44 ID:
江南スタイル?
18:2017/01/24(火) 23:13:31.35 ID:
監督チョウキジェ
ーーーーーウェリントンーーーーー
ーーーーーー菊池ーー高山ーーーーーー
亀川ーー永木ーー三竿ーー古林
ーーー三竿ーバイアー遠藤ーーー
ーーーーーーアレックスーーーーーー
良く走る良いチームだよな~
20:2017/01/24(火) 23:15:55.80 ID:
>湘南スタイル
このワードだと暴走族や騒音海の家が真っ先に浮かぶ
21:2017/01/24(火) 23:18:48.65 ID:
レンタルで回してるチームなので
22:2017/01/24(火) 23:19:56.58 ID:
さすがは東海道
23:2017/01/24(火) 23:21:21.68 ID:
>オールドファッションな装い

ものは言いようだなw

瓦斯が権田呼び戻そうとした後の秋元復帰オファーやったし、秋元はただの瓦斯構想外だろ
「恩返しがしたい」って秋元の方もものは言いようだな
24:2017/01/24(火) 23:25:33.38 ID:
平塚の時代からベルマーレは育成が上手いクラブという印象
上手くなりたい奴は湘南で鍛えてもらえ
25:2017/01/24(火) 23:26:41.92 ID:
そろそろエコモードを実装してはどうか
26:2017/01/24(火) 23:28:54.79 ID:
J2で無双した時のイレブンってどんなメンツだっけ? 散り散りになったけど言うほど出世はしてないような…
28:2017/01/24(火) 23:34:46.06 ID:
ナンバーが魅力
30:2017/01/25(水) 01:06:55.07 ID:
ここらでチョウから違う監督に変えつつ同じスタイル貫く感じにしないと湘南スタイルじゃなくてチョウスタイルのまま
34:2017/01/25(水) 03:10:43.10 ID:
鹿島に2勝した柏も湘南には勝てなかったからなあ