★八木のハットや大薗のデビュー弾など7得点を奪った名古屋が北海道に快勝!《名古屋vs北海道》

▽18日にテバオーシャンアリーナで行われたSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017第25節の名古屋vs北海道は、7-2で名古屋が勝利した。

▽前節アウェイでの町田戦で2-2と引き分けに終わった名古屋と、前節アウェイでの浦安戦で4-1と勝利し2連勝中の北海道の一戦。序盤からホームの名古屋が効果的に得点を重ねる。

▽まずは6分、左サイドで得たCKから星が浮き球を送ると、待ち構えたシンビーニャがダイレクトボレーでネットを揺らし、名古屋が先制する。

▽先制した名古屋は8分にも追加点。セルジーニョが右サイドを突破すると、折り返しを八木が詰めてリードを2点に広げる。

▽北海道は細かいパス回しで名古屋ゴールに迫るも、昨シーズンまで在籍していたGK関口の好セーブの前にゴールを奪うことができない。

▽すると名古屋は10分にセルジーニョからのパスを受けた橋本が左サイドから豪快に決めると、15分には右CKからのパスを今節がデビュー戦となった特別指定の大薗が右足一閃。これが決まり、名古屋がリードを4点とする。

▽北海道はその後も名古屋ゴールに迫るが、GK関口がことごとくシュートストップ。結局1得点も奪えず、4-0で試合は折り返した。

▽後半に入るとオープンな展開に。22分にはシンビーニャが再びCKからボレーを放つもGK三浦がセーブ。29分には八木の折り返しに橋本が飛び込むも、わずかに合わない。

▽北海道も33分に宮原、堀米と繋ぎ、折り返しを宮原が合わせるも枠を外れる。

▽なかなか得点が生まれない展開だったが35分、安藤が右サイドを仕掛け折り返すと、中央に走り込んだ八木が合わせて名古屋が5点目を奪う。

▽5点ビハインドとなった北海道は、GKを坂に代えてパワープレーを開始。すると37分、その坂が豪快に決めて1点を返す。その後も北海道はパワープレーを続行したが、38分に八木にハットトリックとなるパワープレー返しを献上。39分に十川がゴールを奪うも、40分にはシンビーニャにもパワープレー返しを決められ試合終了。7-2で名古屋が勝利を収めた。

 

★ペドロ・コスタ「前半に流れを作れたことが勝因」《名古屋vs北海道》

◆名古屋オーシャンズ
▽ペドロ・コスタ監督
──試合を振り返って
「ようやくホームゲームで余裕を持って勝てる試合ができました。スコアが開いて勝てた要因は、前半に流れを作れたことです。良いタイミングで訪れたチャンスを生かせて、点差を広げられました。北海道にも焦りが生まれ、こういった流れを選手が作れたことは良かったと思います」

「ここ最近の課題であるパワープレーの失点は1つは運もあったと思いますが、その課題を調整する必要はあります。良い部分としてはパワープレー返しでなかなか得点を決められなかった中で、点を取ることができました。また課題を見つめて、残りのリーグ戦では1つも落とせないので、しっかり勝っていきたいです。点差を広げて勝てた試合はリーグ終盤に向けて、自信になると思います」

「そういった意味でも、今日は選手1人1人の姿勢を称えたいですし、初出場した選手も大舞台で急に入ることは緊張もあると思いますが、短い時間でも自分の役割を果たせてくれたと思います。トップチームで使える選手が増えてくることは監督としても嬉しいです」

──若手選手の活躍について
「八木については年齢は若いですが2年Fリーグを経験しています。若い選手の中でもFリーグでは経験がある選手だと思います。彼のプレーの方向性としては、今日のようなプレー。技術的にも良いものを持っていますが、まだ成長できると感じています」

「橋本については、Fリーグで1年目です。彼の積極性というのは買っています。ただ、経験が浅いためミスも多いです。ただ、ここまでみても堂々としていて、クラブとしても投資しています。プレーとしては試合に出ることで自分の個人技、スピードを生かしながら、経験を積んでミスを減らしていくこと、安定性が出ればチームの軸になる選手という期待があります」

「若手選手が日本代表候補に2人選ばれたことは監督して嬉しいですし、日本代表の監督の考え方、今後のことを考えるスタンスは個人的にも嬉しいです」

「大薗についてはサテライトの選手で、ここでトップでも登録できる状況になりました。彼はトップに来てからもまだ短い時間なので、戦術的に多くを掴む必要があります。ただ、彼の特徴でもあるシュート力は見たとおりのものです。それを最大限生かしていきたいなということで、ポイントとして彼の良さを引き出していって、トップチームに馴染んでいって戦術的な所を掴むことで、自信を持ってプレーすることができれば、トップの選手として出場時間を増やせる選手だと思います」

 

★小野寺監督「ダメなところばかりのゲーム」《名古屋vs北海道》

◆エスポラーダ北海道
▽小野寺隆彦監督
──試合を振り返って
「勝ち点を取りに来たということを口にしたいですが、お恥ずかしい結果になってしまいました。名古屋相手にミスをしては勝てるものも勝てません。前半は何をやってもダメな展開で、後半は切り替えてやりました。ただ、チームとして警戒していたやり方で結局やられてしまいました。ダメなところばかりのゲームでした」

「強いて言えば、最後にパワープレーで気持ちを見せてくれましたので、決して諦めたり、投げた試合ではありません。ただ、個を含め、チーム力も差を見せつけられた試合だったと思います」

──守備面の課題はあったと思いますが、攻撃面はいかがでしたか
「自分たちの想像していたよりは、かなり前線に押し込める時間帯もあったと思います。点差を見れば完敗ですが、シュートまで行っているという点では、何年もこういった点差に名古屋となる中で、前進できない部分が今までありましたが、今日は(関口)優志に止められてしまったなというのも2、3本ありました。しっかりと決めていれば、シーソーゲームになっていた可能性があったかなと思います。ただ、1つ1つの精度がウチはまだ低く、止められてしまう部分があったので、完敗は完敗です。それでもカウンターだけではなくて、しっかりとピヴォにボールを当てたり、サイドを使ったりとできたと思います

──鈴木選手が欠場していましたが
「前節ケガをしてしまいましたので、大事をとって休ませました。練習も対人はさせていませんが、普通に走ったり、ボールを蹴れるレベルにはあります。軽度の肉離れかなと。次も調子が良くなければ無理して使わないと思います」

──次節が今年最後の試合になります
「ホームで今年のラストゲームができます。函館での試合ですが、全道で生中継となるので多くの方に観て頂けると思います。しっかりそこで勝てるように最後まで全力で、今日から気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います」

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今節を終えての順位表。上位陣はそれぞれ勝利。プレーオフ最後の椅子となる5位争いは
6位浦安と7位神戸がともに敗れたため、5位府中が両チームとの勝ち点差を広げることの成功。