★後半6ゴールの大阪が3点差をひっくり返し早くもプレーオフ出場権を獲得!!《浦安vs大阪》

▽17日にSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017第25節の浦安vs大阪が浦安市総合体育館で行われ、6-5で大阪が勝利した。

▽前節の北海道戦に敗れて連勝が2でストップした6位の浦安(勝ち点33)が、府中とドローに終わり連勝記録が16で止まった首位の大阪(勝ち点59)と対戦した。試合は1分に小宮山の横パスを奪った加藤がシュート。直後には右サイドの裏へと抜け出した小宮山がシュートを狙うなどオープンな立ち上がりとなった。

▽その後は、浦安が自陣でブロックを敷いたため大阪がボールを持つ時間が長くなる。しかし、相手の裏を積極的に狙う浦安が直線的にゴールを目指してチャンスを作る場面が多い。

▽すると2分にまたも左サイドで裏を取ったチュスが強引なシュートを放つと、これがネットを揺らして浦安が先制する。大阪も10分にカウンターからアルトゥールのスルーパスを受けたチアゴがシュート。しかしここはケニーが粘りの対応を見せてブロックする。

▽浦安は直後にケニーがドリブルで単騎突破を図りシュートを放つが、GK柿原がセーブ。しかし11分、ケニーが獲得したFKを荒牧が直接狙う。ボールはGK柿原がセーブするもこぼれ球がケニーの前に転がり、これを蹴り込んで浦安が2点目を奪う。

▽さらに13分には野村が反転から放ったシュートのこぼれ球を小宮山が蹴り込み、浦安が前半だけに3点を奪って終えた。

▽後半も追いかける大阪が浦安陣内でプレーを続けていく。すると24分にアルトゥールのミドルシュートで1点を返すと、ここからギアを上げて攻め立てる。29分には右サイドで仕掛けた加藤の折り返しから小曽戸がネットを揺らした。

▽さらに30分にはまたもアルトゥールのミドルシュートが炸裂し3-3の同点となる。さらに大阪は勢いが止まらず33分にチアゴ、加藤が連取した。

▽2点を追いかける展開となった浦安は36分から中島をGKに置いたパワープレーに移行。しかし37分にセットプレーからチアゴがネットを揺らした。浦安は38分に野村、20分に加藤がゴールを奪い1点差に詰め寄る。しかしここで試合は終了し、後半6ゴールの大阪が逆転勝利を飾った。なお、大阪はこの勝利で勝ち点を62に伸ばし、プレーオフ出場を確定させた。

 

★木暮監督「勝負強さを見せられた」《浦安vs大阪

◆シュライカー大阪
▽木暮賢一郎監督
――試合を振り返って
「今日のゲームは、ここ数試合は累積だったりアウェイゲームだったりが続き、リーグを勝ち抜くにあたって、相手がどこであるというよりも、自分たちが乗り越えなければいけない苦しいゲームが続いています」

「予想通り、非常にここ数試合続く苦しい展開の中、総合力でひっくり返すことができたのは自分たちの選手を誇りに思います。そういう2試合、先週は引き分けましたが、負けている展開から追いつき、今日は逆転しました。勝負強さを見せられたと思います」

「来週はやっとホームに戻れます。ケガ人はいますが、累積での出場停止は回避できます。この数試合続いた苦しみから自信と勝負強さをホームで出して勝てるように良い準備して臨みたいと思います」

――ヴィニシウス選手が累積警告となり、いつもとは違った選手の入れ替えを行っているように見えたが
「よく大阪は少人数で回していると聞きます。自分の考えでは、フットサルを学んで何が必要かと考えれば、セットであれ、少人数の交代であれメリットとデメリットがあります。試合に向けて最善の準備するのが監督だと思います」

「選手の交代などに興味あるとは思いますが、そこの秘密は大阪の練習に全てあります。相手の噛み合わせや展開から最善の策を選んでいます。サッカーのように交代の制限はない競技です。自分の持っている最善の策を常に出すスタイルの中で、今日は結果として前半と後半でやり方を変えました」

――0-3になった要因と仁井選手のデビューに関して
「ビデオを見てないので難しいですが、フットボールの世界ではよくあるビッグチャンスを逃して、数少ないチャンスで失点する。前半は0-1、0-2までは多くのチャンスがあってゴールできず、少ないチャンスを決められました。構図で言えば、相手は引いて守る苦しい状況。それをひっくり返すのはリスクを犯してゴールを取ること。苦しんだ原因は、フィニッシュです。開始6秒で加藤選手がチャンスがあって、あれを決めてれば違ったと思います。これだけ点を取っている選手たちでも要求しています。入りは悪かったですが、結果としてゴールをいくつ取ることができました。

「仁井のデビューに関しては、サイドで一対一ができて時間を作れる選手です。いつ特別指定にするかを伺っていた中で、U-19を経験してメンタル面の成果が見られました。今の自分たちのオフェンスの思考、どう攻めるかという部分で、加藤選手が行っている役割を彼が一番担えるとおもっています。フィジカルは華奢でリスクはありますが、今日は事前のスカウティングで相手が引くと思っていました」

「ヴィニシウス選手がいない中で、組み合わせで言えば後のセットの時に時間を作れる選手が欲しかったので起用しました。また点差に関係なく使うつもりでもいて、オプションとして4-0のセットで時間作ってもらいたくプレーさせた。本人も良いプレーしてくれたので、チアゴやアルトゥールと使っても大丈夫だと確信しました」


 

★米川監督「相手の強度と自分たちの疲労がマッチした」《浦安vs大阪》

◆バルドラール浦安
▽米川正夫監督
――試合を振り返って
「見てもらってわかるように、前半はやりたいことが全てできたゲームでした。引いた相手のスペースを消してカウンターとセットプレーでゴール狙っていきました。攻撃に関しては、相手が背後に弱いことはわかっていましたので、そこを徹底的につきました。攻撃もディフェンスも予想通りの前半でした」

「後半は、我慢しきれなかったところ。運動量の部分でディフェンスも苦しい状況でした。また、攻撃で背後をとることが減って押し込まれる時間が増えました。相手の長所であるミドルレンジのシュート、ピヴォを使った攻撃、そして加藤のドリブルで圧倒されたかなと。強いて言えば、2点目3点目の空気感が良くなかったとも思います。とはいえまだリーグはあるのでまた来週頑張りたいと思います」

――前半を3点リードで終えて、後半は流れも悪く展開が一転したが、その要因は
「相手がよかったことやこちらが悪かったなど両方あると思います。相手はプレスの強度が上がったと思いますし、こちらは運動量が落ちました。前半は間がルーズで、間から背後へ取れていましたが、それが後半はできなくなってしまいました。相手の強度と自分たちの疲労がマッチして、自分らのボールで背後を取れなかったのが要因です。点を取られても仕方ない相手ですし、どこまで我慢できるかでした」


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第25節1日目を終えての順位表
大阪は最近18試合で17勝1分け。プレーオフ出場権の5位以内を早々に確保した。